この写真は2年前のこと。わずか3場所しか続かなかったけど大相撲史上初6大関のそろい踏み。時の流れはゆっくりのようで早く、この6人、モンゴル出身のふたりが横綱に昇進し、欧州出身のふたりはすでに引退、日本人のふたりはいまだ大関の地位を守ることに精いっぱい。う〜ん、なんだかいまの角界の現状をうまく表した構図だなあとあらためて思った次第。
欧州出身力士はだいたい“おらが国いちの大男”が日本にやってくる。いきなり圧倒的なパワーを見せつけ一気に出世するもんだから、強烈な印象を残し周囲もすぐ“未来の横綱”だと過信してしまう。ところが相撲の基礎力みたいなものを身につけず、力まかせの相撲ばかり取るので必然ケガが多くなり、壁に当たったあたりでケガとの闘いが始まる。
いっぽうモンゴル出身力士。白鵬や日馬富士も入門当時はひょろひょろだったことが興味深い。日本に来たばかりの白鵬は引き取り手がなく各部屋をたらい回しされたことは有名だし、日馬富士が序の口優勝したときはあまりにも線が細く、とてもコイツ関取はムリやなと思ったことを覚えている。そして新横綱鶴竜もしかり。入門時に部屋の関係者が“床山にしようかと思った”とか。
ほとんど期待されなかった若者が努力を重ねて頂点を極めているという世界。まあこれを何かの教訓めいたものにしたくはないし、日本人力士は何してんのやという方向にも持っていきたくはないけれど、あまりにも構図がわかりやすいので、これが大相撲というスポーツの面白いところだと結論づけてしまうのはやっぱりイージーでしょうか。
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