近しいかたはご存知のことだけど、こちら生来の卵嫌い。人生における摂取量はおそらくふつうの日本人の10分の1以下。卵は物価の優等生と言われようが知ったこっちゃない。そして卵といえば高コレステロール食品の代表格。ひとより卵を摂ってないのになぜコレステ値が高いのと訊かれても…それは“身体の神秘”ということでお許しあれ。
いま牛丼チェーンはすき焼鍋メニューで競争中。とりあえず「すき家」にお邪魔した。店名の通りウチはすき焼風メニューに関しては老舗ですなどと言うもんだから。「牛すき鍋定食」580円をオーダーする。あれ、卵がひとつそのままコロンとやってきた。ふつう中身が小鉢に入ってやってくるんとちゃうの。サンプル写真はそうなってたやん。
生卵を割ったことなど人生で10回あるかないか。仕方ない、11回目に挑戦するか。失敗したらはずかしい、周囲の目を気にしつつ控えめに卵をコンコンと器に当てる。見事に失敗。黄身の部分はなんとか器に飛びこんでくれたものの当然カタチはグダグダに崩れ、白身のほとんどは器から外れてトレイのうえにひろがり、こまかく砕けたカラがその上でさまよい泳いでいた。
で、肝心の牛すき鍋のお味のほうだけど、まあ可もなく不可もなくといったところ。他の牛丼チェーンの同類メニューと比較してみないとなんとも言えません。鍋の中を平らげるのとほぼ同時に燃料がなくなり、まるで計っていたかのように底から温めて続けていた炎がシュッと消えたのはお見事。それはまるで役割を終えたオリンピックの聖火のようでありました。
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