昨年11月にこの作品を先行試写で観たとき、もう2014年の外国映画ベスト3の1本はきまったなとマジで思いました。迫力あるレースシーン、そして爆音そのもののF1カーの排気音に包まれているうちに2時間はあっという間、試写会場ではめずらしく拍手が響きました。1970年代のF1、ジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル物語。
F1の世界に詳しくなくても十分楽しめます。いや、この常に死と隣り合わせにいる凄まじい世界を知るには格好のガイドブックかもしれません。それともF1のことを知らないからドップリ楽しめたのかな。そこそこ詳しかったらいろいろツッコムことに終始したかもしれないし。70年代の雰囲気も巧みに演出され、いいタイミングでデヴィッド・ボウイの曲が流れたりして思わずニヤリ。
物語の流れとは関係なく、私はニキ・ラウダを演じたダニエル・ブリュールをひいき目にみてしまいます。私の生涯の10本に入る2003年の作品「グッバイ、レーニン!」で一躍その名が世界に知られた俳優。その後も彼のハリウッド進出を陰ながら見守り続けてきたので、今回ついにここまできたかと、何やら自分のことのように晴れがましい気持ちでもあるのです。
ドラマ作りの巧さにかけてはハイ・アベレージ・ヒッター、ロン・ハワード監督の面目躍如。最初に書いたようにレースシーンの迫力そしてF1カーの爆音、これらを正面から受け止めるためにもぜひ映画館の大スクリーンで観ることをおすすめします。副題の“プライドと友情”この言葉が実に心にしみてくる素晴らしい作品です。
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