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2013年12月14日15:10

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「ゼロ・グラビティ」〜宇宙になんか行きたくない!

いやいや誰も連れてってやるなんて言ってない。でもこれを観るとやっぱり行きたくなくなる。この映画のせいで宇宙飛行志願者は減ってしまうかも。劇中で主演サンドラ・ブロックも叫ぶ、「宇宙なんて大嫌い!(I hate the space!)」。もっともジョージ・クルーニー演じる船長のいかにもアメリカンなキャラにあこがれて、あんがい志願者はふえたりして。

よく宇宙を題材にした作品には“極限”ということばが用いられるけど、ここまですべてをそぎ落としたシンプルな宇宙ものは初めてでは。キャストはほぼ2人だけ。異星人など出る幕もなく、敵対する組織もない。ヒューストン宇宙基地もいっさい映らないし(管制塔からの“声の出演”はいかにもなひとを起用していて思わずニヤリとしたけど)、地球にいる家族が出てくるわけでもない。

映画作家であれば誰しも描きたかったであろうこの“極限”。おそらくいままではあまりにも単純すぎて何度もボツになってたんだろうこのプロダクション。今回それを初めて可能にしたのが最新のVFX技術そして3D映像ってことだろう。これは実に美しい。静寂や暗闇など、(ヘンな言いかただけど)目に見えないものほど美しく映ります。ぜひ3D版のほうをおすすめ。

宇宙でひとりぼっちになって帰還に挑もうとする話。ただそれだけ。シンプルすぎて物足らないというひとがいるかもしれない。でもこれこそSF映画がたどりついたひとつの極点、単なる娯楽映画ではないような気がしてきました。そしてサンドラ・ブロックにはホントお疲れ様といいたいです。劇場内には彼女に感情移入しすぎたのか、涙ぐんでいる女の子もいたし。
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