今週はこればかり聴いてました。ここ5年ぐらいの新人のなかでは一番のお気に入り、ダイアン・バーチ。待ちに待った4年ぶりの新作『SPEAK A LITTLE LOUDER』が到着。秋深まるこれからの季節には、やっぱり彼女の歌声。“キャロル・キングとスティーヴィー・ニックスの共存”とデビュー作で評された彼女、なかなかタイムリーなリリースです。
さて、今回はキャロル色がいくぶん後退、いっぽうスティーヴィー色つまりあのドスを効かせた歌声が前面に出てきております。なかには(あくまで80年代の)フリートウッド・マックまんまの曲もありました。そしてキャロル色後退のぶん、代わりにかいま見えてきたのがなんとアデルの匂いなんですね。アデル恐るべし。いまや若手女性シンガーは彼女を意識せざるえないのか…。
しかしデビュー作からセカンドまで4年のインターバルなんて、以前だったらちょっと考えられないですね。まして彼女の場合26歳から30歳という、みずみずしさと人生経験がほどよくブレンドされた、もっとも創作意欲あふれるであろう時期、前述のシンガーたちの傑作、つまり「つづれおり」も「噂」もこの時期に生みだされております(アデルはまだこの年齢に達していない!)。
まあ誰それを引用せず、今回の作品をひとことで評するなら、ピアノ弾き語りからバンドサウンドへの移行と言ったらいいでしょうか。2009年、いまはなき心斎橋クラブクアトロで観た素敵なライブはいまでも忘れられません。あれもたしか12月上旬、彼女の声が実によく似合う季節でした。ふたたびその素敵な声にふれる日がくることを切に願っている次第です。
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