ディカプリオがあのギャツビー?たしかに観る前は違和感もあったけど、2時間あまりこの豪華絢爛な虚飾の世界にドップリ浸ったあとは、じゃあいまディカプリオ以外に誰がこの役こなせるの?なんて気持ちになってくる。まもなく40代に突入する彼の魅力がスクリーンいっぱい。前作「ジャンゴ」のあのキャラの延長上にあるような部分も少し味わえたりして。
話の組み立てがどうだとか、キャラ設定がどうだとか、細かいことはいっさい言いっこなし。めくるめくあの黄金の1920年代、虚飾の都ニューヨークの華やかさをドップリ楽しめばいいのかなと。この手の作品にしては珍しく3D版も用意されていることだし。誰かが「ワースト映画・オブ・ジ・イヤー」にノミネートしそうな危うささえ持つ作品でもあります。
☆ここからは音楽好きのひと向け:サントラはジェイ・Zが指揮をとっているようなんだけど、なかでも大活躍しているのがブライアン・フェリー・オーケストラ。そのことをすっかり忘れたままエンドロールでクレジットを見てビックリ。20年代のスウィング・ジャズ風にフェリーが唄う「恋はドラッグ」も劇中に流れたらしいけど、ぜんぜん気がつかなかった。
思えばフェリーが純白のフォーマルウェアを装ってプール際にたたずむ74年のセカンド・ソロ「いつか、どこかで」のジャケットは当時から“華麗なるギャツビーの世界を表現した”(もちろんロバート・レッドフォード版)などと言われていたから、40年後の自己実現とも言えなくはないです。もうちょっと音楽に耳をかたむけておくべきだったな。
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