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2013年06月09日14:00

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「ローマでアモーレ」〜ウディ・アレン流ベタ・イタリアーノ

ベタなのはこの邦題だけだと思ったら大間違い。いきなりスペイン階段・トレビの泉・コロッセオときた。道を尋ねたらウソを教える、女性と見るや色目を駆使する、愛すべきイタリア人のパブリックイメージもてんこもり。あげくの果てには空飛ぶアリタリア機を大写し、“スポンサード”まで明らかにしてしまう始末。バルセロナ・パリと続いたアレン流観光ドタバタ映画最新作。

4つの物語が同時進行する。風刺・皮肉の度合いがハンパなく効いていて、デフォルメのメーターが滑稽なまでにMAXに振れている。過去の名作映画にたいするオマージュもありとのことだけど、そこはこちらの知識不足のせいかわからなかった。アレック・ボールドウィン、ロベルト・ベニーニ、ペネロペ・クルス、そしてウディ・アレン自身と演じる顔ぶれは申し分なし。

“バカ笑い”度では近年の作品のなかでおそらく一番。字幕の日本語ではすべての笑いを伝えきれてないなと思う度合いもまた一番。そして物語の主人公、イタリアの人たちがこの映画を観たら、どのように感じるものかも気になってくる。勝手に乗りこんできてアメリカ人目線で好きなこと撮りやがってとか、いくらなんでもこの誇張はヒドすぎないかとか。

ウディ・アレン77歳。このところはかってニューヨークの街を舞台にくりひろげたやや神経質な肌ざわりより、ヨーロッパをベースにした大らかな笑いを好んでいるように思える。この勢いで日本にもやってきて一本モノにしてくれないものか。彼が切りとった日本を観てみたい。大の飛行機嫌いだからやっぱりそれはムリかも。アジア人女性にはやたらと執着される巨匠なんだけど。
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