主人公・織田作之助を演じるのはジャニーズの内博貴くん。演出がなんと少年隊のニッキ、錦織一清。音楽担当が岸田敏志(♪きみの朝)という面白い組み合わせ。青春グラフィティ音楽劇「ザ・オダサク」。脇を固めるのが姿月あさと・曾我廼家寛太郎・山崎静代(しずちゃん)つまり宝塚・松竹・吉本ってんだから、これは日本エンタ界大手そろい踏み。
それを物語るように、ギャグひとつとってもすべての世代が楽しめるように作られていて、レッツゴー三匹から太陽にほえろ、イナバウアーからキンタロー、あらゆる時代の素材が引用されておりました。そしてしずちゃんが急にボクシングのまねをしたりと、楽屋落ちも多々。ベタでもブラックでもなくごくごくフツウの明るい笑いが用意されていたのです。
さて主演内くん、演技・ダンスはさておいて肝心の歌唱のほうなんですが、あくまでジャニーズレベルという前提で、実にきっちりと歌えていたように思います。劇中何度もくりかえされるテーマ曲「デカダンス」(おそらく岸田敏志作詞・作曲)は高らかに歌い上げるけっこうむずかしいバラードなんですが、見事なまでの熱唱ぶりでした。
しかしこの主題歌、何度聴いても「素直になれなくて(byシカゴ)」にしか聴こえないんですが、まあそれはここだけのことにしておきましょう。とにかく戦前・戦後の日本そして大阪をうまく切りとった青春劇です。史実に基づいた一場面もあって思わずニヤリ。さて明日からは東京公演、物語の地元大阪とはまた違ったリアクションがあるのでしょうか。
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