mixiユーザー(id:2399973)

2012年07月03日20:45

19 view

帰巣本能か、それとも象の墓場か

私は1961年(昭和36年)4月17日、大阪市立大学付属病院でこの世に生を受けました。そう、先日20日間お世話になっていたあの場所で、51年前私の人生はスタートしたのです。もちろん当時はいまのような立派な建物ではなく、それでも当時としては最新の設備だったとは母親の弁。緊急入院がきまってさまざまな検査を受けるべく院内をバタバタ駆けめぐるあいだは、単純にここには縁があるんやなあとしみじみしておりました。

ところが、症状がシリアスなものとわかってくるにつれて、ひょっとして私の人生は、最初と最期を同じ場所で迎える運命にあるのではないという縁起でもない想像が頭のなかをよぎりはじめたのです。“帰巣本能”とか“象の墓場”といった言葉がチラホラ浮かんできました。横になったままの身体をいろいろ好き勝手にイジられてごらんなさい。誰だって弱気になりネガティヴな思考が頭をもたげるってもんです。

退院後、何度かあべの界隈に出る機会がありました。いやがうえにも病院の立派な建物が視界に入ってきます。そしてどうしても視線の先は滞在していた9階や15階に向いてしまい、そのたびに院内での日々がリアルによみがえってきます。明後日はフォローの再検査。退院後初めての訪問ですが、あれだけお世話になっておきながら(大げさでなく命を救っていただきながら)足がすくんでしまっているというのがいまの正直な気持ちです。
15 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年07月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031