ユダ／立花胡桃

ユダ／立花胡桃

元カリスマキャバ嬢として様々なメディアに取り上げられ、現在は報道番組のコメンテイターなどの仕事もしている立花胡桃さんが、書いた著書「ユダ(上・下)」を読みました。

自叙伝に近い形で書かれた本であり、そこに書かれている内容ととてもリアルで、歌舞伎町を舞台に書かれた場面も多くあったので、とても興味深く読むことが出来ました。

キャバクラってどんなところ？と思っている人には(僕はまだ行ったことがありませんが)とても参考になる本だと思いました。

立花胡桃さんは、2010年に14歳年上の大手芸能プロダクション取締役と入籍、妊娠2011年2月出産しているので、この本に書かれている内容が真実に近いものであり、人生の目的がお金を沢山手にする事であり、立花胡桃さん自身が現在の状況に満足しているのであれば、この本はある一人の女性のサクセスストーリーと言うことも出来るかも知れませんが・・・

僕が、個人的に立花胡桃さんが、好きとか嫌いとかいうのではなく

この小説の内容があまりにも具体的でリアリティがありすぎるので、きっと立花胡桃さんに関わった人の多くは、実際に沢山不幸せになり、幸せになった人は殆どいなかったのではないか？

そう考えると、立花胡桃さん自身が自分の人生を終えるとき、自分の人生を振り返って、ああ、幸せな人生だったと思えるのだろうか？という疑問を持ちました。

僕の考える幸せな人生とは、自分が過ごしてきた日々、その人生で関わって来た人たちの幸せも全部一緒にして(プラスもマイナスも全部ひっくるめて)、どれだけ幸せを感じることが出来たのかにあると思っています。

ただ、過去を振り返っているだけではどうしようもないので、過去に他人に不幸せを沢山与えてきてしまった人は、これから先の人生で人より沢山、これからの人生で関わる人たちに幸せを与えられるようになって欲しいと思います。