mixiユーザー(id:4778237)

2025年07月05日19:47

179 view

TP-8028-フランク永井的暢銷名曲集、台湾版「CD-4によるベスト・ヒット」

 ひさびさでレコードをヤフオクで購入しました。「TP-8028-フランク永井的暢銷名曲集(ベスト・セレクション)」です。写真をご覧になれば一目瞭然ですが、1973年「CD4B-5041-CD-4によるビッグ・ヒット」のコピーです。正式にビクターの認可を得たものかはわかりません。
 「上乗四頻道音響効果」と書かれているので、CD-4のフォーマットで作られているレコードと見受けられます。収録している曲は、元版と同じです。
  有楽町で逢いましょう/夜霧の第二国道/羽田発7時30分/東京午前3時
  こいさんのラブコール/夜霧に消えたチャコ
  君恋し/霧子のタンゴ/西銀座駅前/加茂川ブルース/大阪ぐらし
  俺は淋しいんだ

 発売された当時は「CD-4B」の意味がよく分かりませんでした。音楽メディアがアナログからデジタルのCDに変化していこうとしている時代だったので、そうした以降の準備として、レコード会社がデジタル化のための試験をしているのか、などと平然と勘違いをしていました。
 だが、音キチ、金モチの世界に住む方々は正確に理解していました。今でも音キチの間では「高音質」を言っている方々がおります。CDを聴くときやPC内のmp3やwavを聴くときに高音質化する装置をつけたり、対応したヘッドホン、対応したアンプ+スピーカーを用意する人も絶えませんでした。
 当時もレコードをいかに高品質で臨場感をもって再現するかというニーズはそれなりにあって、それを満たそうとした一つが「CD-4B」でした。4の意味は、左右ステレオ+背面スピーカー左右です。ステレオ録音再生は、あくまでも、左右です。この一般のステレオ盤に対して、さらに背後の左右音を盤の溝に忍ばせて、対応する再生装置を用いて再生するわけです。
 同様なニーズに対して、ビクターが「CD-4B」、東芝音楽工業の「QM」、日本コロムビアの「QX」、SONYの「SQ」等々が4チャンネル録音、再生装置を考案しました。CD-4は、通常のステレオ音溝に、人には聴こえない超音波領域で後方2チャンネル分の信号を記録し、それを正しく復調(デコード/解凍)することで、4チャンネルの音が再現できるわけです。
 人間の耳が感知できる周波数領域は最大で20kHzとされ、CDの規格にもなっています。カセットテープも、レコード盤も企画的には上限が20kHzです。レコード盤は実質的にはそれを超える幅があり、CD-4はこの超えた部分に背後の2チャンネル分を入れたものです。
 CDができたときに、音のクリアさはまぎれもないものとして評価されましたが、アナログレコードと比較して、音域の上下を明らかにカットしているとの声がありました。かつて、SPにおいては電気を使用しない蓄音機で、当然モノラルで、かつノイズ付で再生されましたが、自然の音、特に人間の声をもっとも忠実に再現できたものと言われました。
 SPはステレオを可能としたLPに席をゆずりました。再生装置もステレオ・プレーヤになり、スピーカーや周辺機器もすべて電気あっての装置になりました。このなかで、「CD-4B」などという特殊な仕様がでてきたわけです。標準的な装置では当然4チャンネルの恩恵は得られません。使う針も対応していなければ、さまざまなデメリットを生じます。針は「シバタ針」というのが主に用いられました。だが、4チャンネルに関心を注いだのは、やはり音キチと金モチで、あまり時を待たずに、この流行はなくなりました。
 そもそも、例としてフランク永井の上に示した12曲を背後に左右のスピーカーを備えて聴く必要性、メリット、優越性は何かあるでしょうか。針を含めた再生装置にかける費用は、とても一般向けとは言えませんでした。
 というようなことをツラツラ思い出しながら、盤に針を落としてあらためて聴き楽しんでいるところです。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年07月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031