脚本家のジェームス三木の訃報を聞きました。新聞をみると女優の藤村志保さんもお亡くなりになったとのこと、何とも残念です。こころからご冥福をお祈りいたします。
フランク永井とは直接的な関係は大変薄いのですが、筆者的にいろいろと連想したことを記させていただきます。関係といえば、唯一、ジェームス三木についての圧倒的な記憶は脚本家ですね。
何十年も前ですが、当時はテレビドラマで彼の脚本がこれでもかと流行っていました。しかしかれが脚本家になる前は歌手を目指していて、テイチクからデビューしています。ネットで検索すれば、発売された曲も分かるはずです。その際に「ビクターのフランク永井に対抗する」「ジェームス三木もフランク永井を意識してつけられた」ということはちょっと話題だったようです。
ただ三木さんにはお気の毒なのですが、当時「▲▽は二人はいらない」というレコード会社の暗黙の合意のようなことがあったとか、なかったとかで、結果的にあまり売れなかった。この世界は売れてこそ勝者を名乗れるので。石原裕次郎の映画主題歌『錆びたナイフ』の録音の前のテスト録音までやっていたのですが、歌手を切り上げて、後に引っ張りだこの脚本家になっていったわけです。
NHK「澪つくし」は見てました。科捜研の女、沢口靖子の出世作ですね。また何といっても渡辺謙を一気に前面に押した「独眼竜政宗」。渡辺謙は主役でありながらも、その圧倒的な演技力は他の追随をゆるさないもので、人気を博しました。
主役を食った織田信長役を演じた反町隆史とかがおりましたが、渡辺謙の登場はすごいものがありました。以後、渡辺謙の出るドラマは欠かさず観るようにしています。渡辺謙の主演ドラマは数えられませんが、時代劇好きの私に極めて強い印象を残したのは「御家人斬九郎」です。これは、昭和テレビドラマ史に残る傑作です。渡辺謙の持つ個性、魅力を存分に引き出したものです。
個性的な相役も光っています。なかでも、芸者蔦吉。若村麻由美が演じています。
渡辺との関係、駆け引きはよく計算されていて、何度見ても飽きさせないものを持っています。大好きなのは若村の芸者。日本一の美形だと言っていいでしょう。芸者だからさまざまな芸を披露するのですが、いずれも半端はありません。魅せてくれます。
好きな女優で、忘れられないのは、このたび亡くなった藤村志保。しっとりとした印象が貫かれています。若い時には市川雷蔵とのコンビが多かった印象です。市川雷蔵も異色の俳優でした。演じている姿は、素と比べると全くの別人のようでした。若くして亡くなられたのが残念です。
テレビドラマの時代劇で藤村がでると、ぐっと引き締まります。存在感があります。いい俳優でした。
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