暑いさなかの8月、最近ほとんどみることがないのだが、NHK火曜日夕刻の五木ひろしが先生になる歌謡番組がつけたままのテレビでやっていて、ゲストの福田こうへいが「有楽町で逢いましょう」を歌っている。
おやっと思って聴いた。しばらくしてゲストの島津亜矢が五木と「東京ナイトクラブ」になった。あまり見なかったわけが五木の歌唱がやや食傷ぎみだからだったからだが、島津はうまいのでどうこなすのかと。
ごたくはあさておき、こうしてフランク永井が残した名曲をときたたでも、取り上げて流してくれるだけでもありがたいことなのだ。五木よごめん! 下記をみれば五木の登場が突出しているのがわかる。
別項で著者の身近にある「東京ナイトクラブ」の過去に歌われたデュエットのリストを紹介したことがある。それは以下の20組だった。
フランク永井/青江三奈 フランク永井/島倉千代子
フランク永井/八代亜紀 キム・ヨンジャ/湯原昌幸
冠二郎/伍代夏子 宮路オサム/瀬川英子
五木ひろし/石川さゆり 五木ひろし/木の実ナナ
高橋英樹/長山洋子 山川豊/八代亜紀
水森かおり/三山ひろし 石原裕次郎/八代亜紀
川中美幸/吉幾三 竹島宏/瀬川瑛子
田川寿美/北山たけし 藤あや子/山川豊
藤田まこと/八代亜紀 武田鉄也/谷村新司
門倉有希/藤原浩 林あさ美/鳥羽一郎
その後、散らばったのを整理していてみつかったのは8組。
五木ひろし/島津亜矢 都はるみ/里見浩太郎
田辺靖雄/九重佑三子 五輪真弓/五木ひろし
河合奈保子/森進一 千昌夫/伍代夏子
三善英史/?? 山内惠介/川中美幸
三善英史の相方は分からないのが残念。
先日に「情熱、熱情、感激」をひとりじめにしたような西城秀樹が惜しまれながらも亡くなった。こころからご冥福を送りたい。その西城を追悼するとのことでyoutubeで貴重なシーンがよみがえった。
フランク永井が舞台を降りた1985年の夏にTBSから放送された「吉田正2000曲記念〜限りなき明日への歌声」の終盤の箇所だ。ここでは感動の場面が収められている(
https://www.youtube.com/watch?v=bSaZOGXgbkQ)。
フランク永井の恩師吉田正を扱った番組としては特筆すべきもので、門下生だった歌手が勢ぞろいした。そして当時売れっ子の若い歌手が花をそえていることだ。
フランク永井、松尾和子、橋幸夫、吉永小百合、和田弘とマヒナスターズが当時に出演したのも最後。若い世代では五木ひろし、西城秀樹、河合奈保子、近藤真彦の顔が見える。
最後は「寒い朝」の全員合唱で締めくくられたのだが、そのまえに「東京ナイトクラブ」が次のようなコンビでデュエットされる。
松尾和子/西城秀樹 松尾和子/五木ひろし
松尾和子/近藤真彦 フランク永井/河合奈保子
松平直樹/河合奈保子 橋幸夫/河合奈保子
この歌はゴールデン・デュエットという呼び方を独り占めした松尾和子が「…もうわたし、欲しくはないのね…」と歌うあたりが、あまりにもつやっぽ過ぎるとのことで、放送自粛という噂がとんだ。今どきは考えられないことだが、作詞家佐伯孝夫は意識して放送コードギギギりの歌詞を挿入した。
しかも大人の男女がフレーズを交互にやり取りするというデュエットの形式を吉田が使う。男女二人で歌うという方式は以前もあったが、この掛け合い方式がナイトクラブのムードを盛り上げた。
この「東京ナイトクラブ」がその後の大人のムード歌謡デュエットの先駆けになって、「銀座の恋の物語」など次つぎとでてくるようになったものだ。ゆえにいまではそうしたことへの敬意が表されるほどの位置にある。
ログインしてコメントを確認・投稿する