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2013年07月25日15:10

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劇団新派公演「東京物語」@京都南座

なにげない喜び なにげない幸せ―これがこの公演のキャッチコピー。そう、見事なまでに何も起きることなく、時間だけが淡々と流れていくのです。“失われゆく日本人のこころ”とはこのさりげない日常のことなのか。いつのまにかその空気につつまれてしまったこちらは、その“何も起きなさ”のせいか、第1部の後半では思わずウトウトしてしまいました。

劇団新派公演・山田洋次脚本・演出「東京物語」。もちろんあの小津安二郎映画作品の舞台化。時代設定は昭和20年代の終盤。戦時中の記憶がまだまだ生々しいながら、テレビなどという“高級家財”が出現してきた時代。東京下町の医院一家でやりとりされる会話は懐かしくも美しい日本語。京都・南座の座席を埋めていたのは、当時をリアルタイムで知るみなさんばかり。

最後までそれほどのヤマ場もなく、日常会話のやりとりだけで淡々と流れていく時間。この微妙な味わい、このワビサビの世界なんか欧米人にはまずムリ、理解できないだろうなあとは思うんですが、オリジナルの映画作品は「映画監督が選ぶ史上最高の映画」で見事1位に輝いているんですね(ちなみに2位は「2001年宇宙の旅」3位「市民ケーン」)。

ウディ・アレンもスコセッシもタランティーノもわかってんのかいなと言いたくなるのですが(もちろん彼らが「東京物語」に投票したとはかぎりませんが)、実はこちらも肝心の小津作品は未見なのでエラそうなことは言えません。ここは日本人のひとりとしてぜひ劇場の大きなスクリーンで味わいたいと思っているところです(9月に「塚口サンサン劇場」で上映予定)。


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