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2026年08月31日09:30

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武田鉄矢昭和は輝いていた、ハスキーボイスの解明に挑む

 フランク永井は登場しません。ただ私的には歌声、音声、歌唱の魅力に関心をもつものとして、今回の二時間スペシャルのタイトルは魅力的でした。
 日本の大衆芸能の本流ともいえる流行歌・歌謡曲の世界では、演歌というジャンルをはじめとして、フランク永井らのㇺード歌謡、フォークソング、Jポップスなどさまざまな趣向が広く楽しめます。ハスキーボイスというのはそういったジャンル分けとは別に、歌い手個人の声質にかかわることです。
 ここ何回か触れていますが、AIが歌う世界とは当面真逆です。当面といったのはまもなく、AI世界でもこの問題が真正面からとりあげられることは必定といった状況だからです。すでに、AI歌唱では「誰にでも、ここちよく聞こえる歌唱」ということで、ハスキー、かすれを導入しているからです。その要素が薄い、すっきりした、クリアで聞き取りやすい歌唱は、やはり聞き手に歓迎される歌唱ではないと判断されているようです。
 流行歌・歌謡曲の世界でのAIの導入は異常なほどの隆盛を迎えているのは無視できません。BGM的な利用の世界では圧倒的に優勢です。作詞も作曲もAI、歌唱もAIというものの質が飛躍的に向上し、えっ、こんな曲聞いたことないな、と思わず、集中していないBGMから集中してしまう時もあります。この曲は〇〇が歌ったらより良くなるな、とか思う時があります。YouTubeへのアップ者はAIを利用して作るといっても、作ったままではそのまま使えるわけもなく、子細な指示のし直しを繰り返して、最終的にしあげるものですが、それらの作品をYouTubeで「荒」稼ぎしている人も多くいるようで、やっかみが起っているとも聞きます。
 さて、AIによる歌謡曲・流行歌嵐し、いや併存のなかで、歌手による歌唱は絶対的な存在を示しています。それは生身の歌手の生きた声の魅力は、何によっても超えられない魅力があるからです。人は不思議なもので、歌手のコンサートに足繁く通い生に接して奥底の見えない声に惹かれます。一方では、乱れのないクリアーにもひかれます。レコードやテープだけだった世界に、CDというメディアが出てきたときには、そのクリアーさにおどろいたものです。人間の歌唱は、SPなどと同じで、100回歌えば全部違います。今、という瞬間の人間の体調や、思いや、感情が唯一のもので、過去のいずれとも同じではないからです。それが、クリアーとか完全さと細かいところで微妙に異なります。
 これはコンサートで聴く方の人間も同じです。その不完全さ同士の交わり、いまという瞬間でしか存在しないものが、かけがいのないとして人間は受け止めているということでしょうね。だから、メロディーの乱れ、かすれ、間、等々のいわばエラーに価値を見出すという、まるで「なんでも鑑定団」で高額なエラーコインを見るようです。
 ハスキーといえば、森進一、青江三奈、一節太郎、宮史郎、真田ナオキ(ゲスト)などを思い浮かべます。だみ声とダブっていますが、頭の中ではこの境もあいまいになっているのでご容赦のほどを。番組では、斉田晴仁という耳鼻咽喉科の専門家がのどの物理的構造を話されていました。藤圭子がのどの手術をやむなくされ、術後に声がすっきりしてしまい、藤圭子らしい声がだせなくなり、ついに業界からの引退を決めるというくだりがありました。
 この経緯からハスキーに伴う歌手側と視聴者がわの双方の受け取り方が説明されていましたが、なかなか説得力がありました。
 そして人によってハスキーの感じ方がこんなに違うのかと思ったのは、平山みき(ゲスト)、渋谷のり子、春日八郎といった歌手をハスキーの声でくくっていたことです。私的には春日八郎がハスキーとはという感が不思議でした。過去にそのような受け取り方をしたことがなかったからです。ひさびさで、松尾和子姉ぃの「誰よりも君を愛す」映像を見ることができました。

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