フランク永井EPレコードは、データブックで249枚だとして紹介しています。これは、ビクターがCD-BOXなどに同梱されていたインナーノートで、公式にリリースされたレコードだと明記しているリストに準じたものです。
しかし、実際にレコードを集めてみると、微妙な問題がいろいろとあります。例えば「熱海ブルース」「ひがき音頭」「瀬戸内海ブルース」などの特定スポンサーによる観光宣伝盤です。売れ行きが見込めそうな反応があると、正式盤がでますが、逆に言えばそのままマイナーなままで終わるものも多いわけです。
またコマーシャルソングや映画・ドラマの主題歌・挿入歌という世界もあり、これも同じです。例えば「WOMAN」は、田中裕子出演のサントリー・ウオッカ「樹氷」のCMソングです。ただし、最初からCMソングとして作ったのか、リリース後にCM起用されたのかは私には解りません。
ビクターは、歴代EP盤で売れたものをベースに、後で再発売をしています。「ビクター・アンコール・シリーズ」「ビクター永遠のEP盤」として出しています。フランク永井の曲もずいぶんとあります。1984:SV-8509-東京ナイト・クラブ/ラブ・レター(写真3つ目左上)など。また、写真1と2に示したのは、私が勝手に「沖縄輸出盤」と呼んでいたシリーズです。1971年に沖縄は日本に帰りましたが、それまでは米国の占領下でした。それでも日本であることには相違なく、米軍も関係することからフランク永井の曲への要望は高かったのがわかります。
写真で挙げたのはもっと存在するのかもしれませんが、手元の8枚です。鶴田浩二、三浦洸一、灰田勝彦も出ています。
そして、整理していて宙に浮くようなのがあります。製作年不明PRU-6-熱海ブルース/ラブ・レター。いわゆるカスタム・レコードで、PR*で始まる地域、観光などの宣伝盤です。
こう見てくると、時代のさまざまなニーズがあって、レコード会社としては宣伝になる、売れるとなれば、手段を駆使していろいろなことをやるということですね。
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