フランク永井の活躍した時代は戦後まもなくであった。恩師吉田正に見いだされ、都会派ムード歌謡を切り開きました。それから、すでに65年以上経ちました。一世を風靡したといっていい。そのときは、流行歌の一つの傾向としてムード歌謡はあったのですが、演歌も含めたさまざまなジャンルを大雑把に並行で存在していました。
時は巡り、昭和から平成を経て、今は令和の時代となりました。昔と異なり、テレビも地上放送の上にBSやCSが加わり、さらにはyoutube等での映像をPCでも携帯でもお気軽に楽しめるようになりました。テレビの歌謡曲番組では、自分らの年代向けのものはほとんどが歌謡曲と言えば演歌が全盛です。
ムード歌謡といえば、多数はムードコーラス。その上で個人歌手がつづくのですが、ムード歌謡に直接挑んでいるような歌手がいなくなった(いたら失礼)ことから、ましてすでに亡くなったフランク永井が登場(古い映像で)することは、今はもうありません。
フランク永井やムード歌謡にやや執着を感じている徳光和夫がMCを務める番組で、若手歌手にカバーを歌わせるのがせいぜいといったところです。
ただ、高度成長期の活気を含めて「昭和」を取り上げる番組がときどきあります。紹介もしましたが「武田鉄矢の昭和は輝いていた」はその一つです。昭和、特に戦後は経済復興という巨大な時代の波があって、夢と希望がありました。フランク永井の活躍の時期とかさなります。だから、昭和を振り返るときに、この巨大な波は外せません。そして、時がたてばその象徴のようにフランク永井の「有楽町で逢いましょう」が登場します。
鉄矢の番組でも、同じでした。フランク永井の歌唱映像はありませんでしたが時代背景の映像の背面で流されました。
つまり、現在の時代ではフランク永井がテレビで扱われるのは、�〃从冑�興の大波、��徳光番組という2つです。
そこで、表題のユーキャンの「映像で綴る昭和の流行歌」ですが、第6巻は1957〜1960を扱っています。予想通り、収録されている曲は下記の16曲です。
昭和32年(1957)
東京のバスガ—ル コロムビア・ローズ
東京だョおっ母さん 島倉千代子
有楽町で逢いましょう フランク永井
チャンチキおけさ 三波春夫
喜びも悲しみも幾歳月 若山彰
港町十三番地 美空ひばり
昭和33年(1958)
からたち日記 島倉千代子
星は何でも知つている 平尾昌晃
無法松の一生 村田英雄
昭和34年(1959)
東京ナイ卜・クラブ フランク永井/松尾和子
誰よりも君を愛す 松尾和子/和田弘とマヒナスターズ
黒い花びら 水原弘
古城 三橋美智也
南国土佐を後にして ぺギー葉山
昭和35年(1960)
アカシアの雨がやむとき 西田佐知子
潮来笠 橋幸夫
ユーキャンは当時の映像を見慣れた国内のテレビ局の時代記録映像をさけ、米国公文書館やブリティッシュ・ムービートーン・ニュースといった海外の映像供給会社にも協力を得て実現しています。私は全巻をみていませんが、その意味でも貴重な昭和の映像集になっています。
ユーキャンは、この他にも「精選盤昭和の流行歌」CD20枚組セットというのをリリースしています。こちらは映像はありません。392曲を入れています。こちらも、フラン永井の「有楽町で逢いましょう」、松尾和子との「東京ナイト・クラブ」を採用しています。
このようにみてみると、昭和という時代の代表曲はこの2曲で決まりのようです。
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