きのうL.A.にて78歳。原因はいまのところわからないけど、最近は認知症と闘っていたとのこと。健康的なたたずまい、女性の自立を歌った代表曲いくつかのイメージで、どちらかといえば”ええもん”にカテゴライズされたシンガーだった。日本で言えば森山良子のような。最大の魅力は艷やかで伸びやか、というか妙にねっとりとした独特の歌声。
私にとって彼女との出会いは1975年の「ブルーバード」。オリジナルがレオン・ラッセルだなんてことなどまったく知らず、ただただ彼女の歌声に聴き入ってしまった。もちろんいまでも一番のお気に入り。最近では田島貴男も歌っているけど、やっぱり彼女の表現力にはかなわない。レオン・ラッセルもふくめみんなねっとり系シンガーなのが面白い。
思ったほど売れなかったけど、この次の「偽りの愛(I Can't Hear You No More)」もお気に入り。バックにハーヴィー・メイソン、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、レイ・パーカー・Jr.、トム・スコットといった面々をそろえた豪華盤。切れ味のいいプレイを聴くだけでも値打ちもののジェリー・ゴフィン=キャロル・キング作品だ。
「ブルーバード」を歌う最近(といってもたぶんけっこう前)の彼女をYouTubeで発見した。アメリカの片田舎、さほど大きくない野外イベントのステージ。ひさしぶりに見た彼女は案の定どっぷりと太ったおばさんになっていたけれど、その艷やかな歌声はすこしも変わっていなかった…。謹んでお悔やみ申し上げます、安らかにお眠りください。
ログインしてコメントを確認・投稿する