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2019年01月04日16:10

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「ホイットニー 〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜」〜やがて悲しき奇跡の歌姫

映画「ボヘミアン・ラプソディ」の公開は、ついにリアルタイムで知るミュージシャンの伝記作品登場かと感慨深いものがあったけど、このドキュメンタリー作品もまたしかり。母親シシーをはじめとした家族、数少ない親友、クライヴ・デイヴィス等業界関係者の証言を中心に構成された、ごくごく真っ当なアプローチによる奇跡の歌姫ホイットニー・ヒューストン48年の波乱の人生。

80年代なかばのデビュー、このあたりからのアーカイブ映像は、ハンディなビデオで撮影されたものが必然的に多くなってくる。なので過去の音楽ドキュメンタリー作品以上に、カメラはよりストレートに対象に食いこんでいるようにみえる。たとえそれらが何らかの取材映像としても、あるいは完全なホームビデオだとしても、対象はその素顔をさらされてしまう。

その映像記録のボリュームに比例しているのかどうか、トップに上りつめたあとの悲しき彼女のすがたのほうがより印象に残る。夫ボビー・ブラウンとの諍い、薬物との闘い、複雑な家庭関係など、多くの問題を抱えながら懸命に生きる彼女。それでも周囲に理解者がいない悲しさ。すこし前のエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画と同じせつなさを感じてしまった。

歌唱場面が思ったより少なかったのはちょっと消化不良。天性の圧倒的な歌唱力こそが彼女最大の魅力なのに。そのぶんという言いかたもヘンだけど、ツラくて見ていられない歌唱シーンがあったりする。彼女の波乱の48年をまともにとらえたぶん、悲しい気分があとに残る作品となってしまったみたい。幸せというのはホンのつかの間のものだと、しみじみ感じた次第です。
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