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2018年02月10日15:30

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「ベロニカとの記憶」〜40年前、初恋の味

ロンドン市内で小さな中古カメラ屋を営むトニー(ジム・ブロードベント)、60歳をすぎた彼のもとに弁護士から一通の手紙が届く。40年前、大学時代の恋人ベロニカの母親が遺した日記を預かっているとのこと。ベロニカそしてその家族との日々、友人の自殺…一気によみがえる青春の思い出。「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラ監督の第二作。

現在そしておそらく60年代のトニーが交互に描かれる。多少はミステリーの要素もあり、ラストにはそれなりの展開も用意されているけど、観る側のこちら男性としては話の行く末よりも、偏屈で不器用なトニーへの感情移入を優先してしまう。よく言われる、女性は相手の過去をそれほど気にしないけど、男性はけっこうウジウジと気にする…そんな定説を思いうかべてしまいました。

トニーが40年ぶりに再会を果たす現在のベロニカ役にシャーロット・ランプリングを配したのがいい。この英国を代表する大女優は、ある世代以上の世界中の男性にとっての“初恋のひと”だろうから、これ以上のハマリ役はないはず。現在68歳(役柄も同じぐらいの年齢)、口元に意志の強さをたたえ初老の女性となって登場する彼女は、終始オロオロするトニーと好対照。

印象に残ったのがバックに流れる楽曲の数々。けっして音楽を前面に押し出した作品ではなく、せいぜい数曲程度しか流れないけど、そのどれもが実に渋い楽曲ばかり。もし甘酸っぱい青春時代を味わえる日本映画で、このくらいの認知度の昭和の流行歌が流れたら、おそらくノスタルジックな気分があふれ胸をかきむしられることになるだろうなあと思ったのでした。
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