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2013年07月31日13:00

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「終戦のエンペラー」〜ハリウッドが描く敗戦日本

原題は「EMPEROR」。前に“THE”も“AN”も、つまり冠詞がつかない。これってちゃんと何らかの意味があったはずですよね。ということで完全なるアメリカ映画。敗戦直後の日米関係をアメリカの側から描いていく。あくまでも主人公はボブ・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)。トミー・リー・ジョーンズ演じるところのマッカーサー元帥は缶コーヒーを飲むこともなく、なにやら奥座敷にデンと腰掛けているような重厚なる存在感。

日本側キャストもそうそうたる面々だけど、もっともひんぱんに顔を出すヒロインと通訳の役は初音映莉子と羽田昌義というさほど有名でもないふたり。当初は小雪と真田広之をキャスティングするつもりだったのではとゲスの勘ぐりをしたくなるイメージ。昭和天皇を演じる俳優はさもありなんという感じだけど、東条英機役は意外や意外。本人も長いキャリアのなかでまさかこの人物を演じると思いもよらなかったのでは。ごくわずかな出演ながら、強烈に光を放ってます。

日本人って白黒はっきりつけなくていつもあいまいなままだけど、とりあえず国家崩壊の危機を救ってあげたのは私らだからね、というメッセージが根底にずっと流れている感じです。だからといって我らが日本の映画人がここまで踏み込めたとは思わないし。こちらが知らなかった史実もチラホラ(単に私が歴史に無知なだけかも)。物語のクライマックス、カット割りが巧妙なせいかマッカーサーが昭和天皇に謁見するくだりの緊張感はたいしたものです。
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