12月24日に「フランク永井愛を歌う Frank Chante L'amour」がサブスクで公開されました。
このアルバムは1961年に発売されたもので、フランク永井がデビューして大いに人気が高まっていた時のものです。盤IDはLV-186でまだ一般的なLP盤のサイズになる前のものです。
フランク永井はジャズ歌手を目指していたのですが、恩師吉田正の強い勧めで流行歌手に転向しました。「有楽町で逢いましょう」の大ヒットを契機に成功を収めたのですが、全国をめぐる舞台では洋楽を少しだけ歌って好評をえてました。
当時は洋楽のメインは米国で流行したジャズでしたが、他にフランス発のシャンソンも大人気でした。越路吹雪や岸洋子の歌うシャンソンは歌詞が日本語でもあこがれのパリ、フランス人の歌に対するセンスをよく表現していました。それが何とも日本人の心に響いていました。
フランク永井も舞台ではシャンソンをとりあげて歌っていて、このアルバムにまとめて発売したものです。洋楽を扱ったレコードとしては1959年に「フランクのクリスマス」を出していましたが、これは季節ものでもありあまり広がりませんでした。盤はそのために大変なレアで入手は極度に困難ですが、ビクターは正式に復刻発売しているので現在では入手が可能です。
この「愛を歌う」はそこそこに売れました。しかし有名な「愛の讃歌」は岩谷時子訳の日本語歌詞が越路吹雪により大ヒットを得たこともあり、フラン永井永井が歌う井田誠一訳は忘れ去られた感じでした。フランク永井の曲はオリジナル曲もカバーも現在ほとんどが復興されて味わえますが、今回のサブスク公開では「アイ・ラブ・パリ」「セ・シ・ボン」「詩人の魂」は初めての配信になります。
フランク永井はこのあと類似の盤を出しています。
1967年に「恋心〜フランク永井とともに」(SJV-256)です。これはほぼ同時にコンパクトW4曲版「SVC-264-恋心〜ベスト・ヒット」を、翌1968年に「サン・トワ・マミー」(SVC-288)を発売しています。「恋心〜フランク永井とともに」は、当時の日本の歌曲のカバーも入っています。後年は日本の流行歌のカバーだけのアルバムもでますが、そのはしりでした。
収録曲は下記の通りです。
●「フランク永井愛を歌う Frank Chante L'amour」
01 愛の讃歌/02 ラ・メール/03 パリの空の下セーヌは流れる/04 アイ・ラブ・パリ/05 枯葉/06 セ・シ・ボン/07 詩人の魂/08 ばら色の人生
●「恋心〜フランク永井とともに」
01 恋心/02 サン・トワ・マミー/03 ウナ・セラ・ディ東京/04 夜のストレンジャー/05 あいつ/06 はてしなき恋/07 赤坂の夜は更けて/08 おもいで/09 ラスト・ダンスは私に/10 爪/11 上を向いて歩こう/12 夜明けのうた
●「恋心〜ベスト・ヒット」
01 恋心/02 ウナ・セラ・ディ東京/03 赤坂の夜は更けて/04 おもいで
●「サン・トワ・マミー」
01 サン・トワ・マミー/02 ラスト・ダンスは私に/03 あいつ/04 夜明けのうた
ログインしてコメントを確認・投稿する