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2025年03月29日13:05

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【追悼】いしだあゆみ 1973NHK第5回思い出のメロディーでフランク永井とデュエット

 「ブルー・ライト・ヨコハマ」で名を馳せたいしだあゆみが亡くなりました。心から哀悼の意を表します。
 同時代に売れっ子だったので、フランク永井とはたびたびテレビで共演していますが、デュエットで残っている映像はひとつだけです。1973(S48)年NHK「第5回思い出のメロディー」です。「一杯のコーヒーから」。作詞は藤浦洸で、作曲は服部良一、歌ったのは霧島昇とミス・コロムビア(松原操)が歌ったラジオ番組のテーマ曲です。
 誰もが口ずさむ曲でカバーも多数出ています。ちなみに、ここでフランク永井は「月の出ぬ間に冷えぬ間に(4番歌詞)」の箇所を「月の出ぬ間にきえぬ間に」と歌っていたことが話題になりましたが、写真のようにNHKはキャプションもそのように流しているので、ディレクターも知らなかったか軽視していたかですね。とはいうものの、さすがフランク永井の歌唱はすばらしいものでした。
 1973年の、しかもカラー映像というのは、残存している映像として実に珍しいものです。いつも触れるので、くどいようですが、フランク永井が活躍していた当時は録画するテープが高価で、放送局では使いまわしをしていて当時の貴重な映像の多くは失われています。
 NHK紅白歌合戦の映像が典型的です。「思い出のメロディー」は今回の第5回以前はフルでは存在しない(オープニングとか一部だけ存在)ようです。司会の宮田輝とかの関係者が自宅で録画していたものとか、ファンが自分の好きな歌手の歌唱映像部分を録画するとかで、それが後日に局が探していることを知って寄贈することで現在に至っています。
 紅白や思い出の…などは、海外でも報道されていたようです。後日の再放送では一本のNHKの所有するテープを海外に運送する手法で渡していたようで、国を転々として最後に行方不明ということもあったようです。
 フランク永井映像を調べてみていますが、一番古いものは、1968年のTBS「日本レコード大賞10周年記念音楽祭」での放送の一部に1961年「君恋し」を歌う映像が挿入されています。
 次は同年、NHK「歌まつり明治100年」です。それに続くのが今回の映像です。
 1975年になるとやや増加します。「第7回思い出のメロディー」「藤山一郎ビッグ・ショー」「吉田正異国の丘から30年ビッグ・ショー」TBS「夜のヒットスタジオ(「たったひとつの愛の言葉」を歌っている)」です。この後は省略します。
 この度、あらためて「第5回思い出のメロディー」を観てみました。
 番組は「夏の紅白」とも位置付けられています(8月4日放送)が、長時間番組として、ところどころに息抜きが入れてあります。司会の宮田輝による当時の社会の様相を紹介する点も見所です。今回ではNHKのど自慢の放送とかのコーナーを設けています。のど自慢で作者不明の「異国の丘」が大人気となり、その後帰国してそれが吉田正のシベリア抑留時代の作品だと分かり、劇的なビクターからのデビューとなる物語。招待されていた吉田正もインタビューに答えています。これにちなんでフランク永井が「異国の丘」を歌いました。
 出場の面々が懐かしいですね。いしだあゆみ、由紀さおりの若々しさ。いしだはビクターからデビューしたのですが間もなくコロンビアに移りました。ビクターからは「ステレオ・ハイライト」シリーズが出ています。先日にお亡くなりになった三浦洸一。渡辺はま子とディック・ミネ、そして藤島桓夫。藤島の独特の声。すばらしい声量。彼の地声を押さえて、絶対他人には出せない発声で歌っています。大川栄策の先を行った歌手です。このような歌い手は、これからも出てこないでしょうね。
 最後に、第5回思い出のメロディーでの歌われた歌手と歌のリストを挙げます。

 丘を越えて(藤山一郎)/一杯のコーヒーから(フランク永井・いしだあゆみ)
 お使いは自転車に乗って(奥村チヨ・由紀さおり)/山小屋の灯(近江俊郎)
 おさななじみ(デュークエイセス)/酒は涙か溜息か(藤山一郎)
 影を慕いて(アントニオ古賀・森進一)/サーカスの唄(都はるみ)
 天竜下れば(市丸)/ダイナ(ディック・ミネ)/旅の夜風(霧島昇)
 名月赤城山(五木ひろし)/高原の旅愁(伊藤久男)/新雪(灰田勝彦)
 リンゴの唄(並木路子)/夜霧のブルース(ディック・ミネ)
 雨のオランダ坂(渡辺はま子)/小判鮫の唄(小畑実・由紀さおり・いしだあゆみ)
 ダンスパーティーの夜(林伊佐緒)/憧れの郵便馬車(岡本敦郎)
 カムカムエブリボディー(東京放送児童合唱団)
 日曜娯楽版のテーマ(デュークエイセス)
 僕は特急の機関士で(三木鶏郎・楠トシエ・デューク・エイセス)
 ものまね漫談など(牧伸二)/異国の丘(フランク永井)
 マンボ・ジャンボ(松竹歌劇団アトミック・ガールズ))/この世の花(島倉千代子)
 月がとっても青いから(菅原都々子)/ここに幸あり(大津美子)/踊子(三浦洸一)
 泣かないで(和田弘とマヒナスターズ)南国土佐を後にして(ペギー葉山)
 古城(三橋美智也)/月の法善寺横町(藤島桓夫)/上を向いて歩こう(坂本九)
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