お二人が亡くなられました。心からご冥福をお祈りいたします。
まず、11月6日、谷田郷士さんです。10月9日の記事でも書きましたが、忘れられない方です。最後にお会いしたのは、何年か前の「フランク永井歌コンクール」の時でした。
フランク永井の恩師である吉田正が去った後、ビクターで吉田事務所を設けて作品の管理をされておりました。チェリッシュ、桜田淳子、大竹しのぶ、石野真子、スペクトラムなど、数多くのアーティストを育て、スターに大花を咲かせた敏腕ディレクターで、歌番組に出演されて、的確なコメントを紹介しておられました。
「フランク永井の魅力として彼の高音の美しさを外してはならない」とか「B面に多数優れた曲があり、その全集を」と言われていたことと思いだします。また「先生の最大の傑作は松尾和子に提供した『再会』だった」と話しておられました。
フランク永井が舞台から降りた後、恩師とともに「次世代のフランク永井探し」をやられていたことも話されました。いずれも、直接お会いしてお聴きしたことで、今でも印象に深く残っています。
つぎに谷川俊太郎さん。朝日新聞によれば「おもしろい!が生きる力」「音楽はなくちゃ生きていけない」「まもっていこう平和な世界」「えたいのしれないのものが好き」「詩には自分が溶け込んでいる」と彼の生前の話された言葉を紹介しています。まさに、このような印象を感じています。
フランク永井ファンが忘れてはならないのは1963(S38)年の第4回日本レコード大賞作詞賞受賞曲「月火水木金土日の歌」。この作詞をされたのが谷川俊太郎です。作曲は服部公一。
受賞の事実は知っていたのですが、発売されたアルバムで曲は聴いていても、発売された盤(BS-128)がいくら探しても長く手に入りませんでした。実は近年にようやく入手したのですが、レコード大賞受賞曲というものでありながら、なぜ中古品とはいえ入手困難なのか不思議でした。
今思うに、盤IDがBSであることで分かるように、子供向けの作品であって、レコードの顧客が学校とか関係機関に限られていて、しかも森永製菓と連携したPR版を大量に使用されていたためのようです。
BSシリーズは他に「赤ちゃんは王さまだ」「カラスの歌」「ハダカの歌」「べんきょうはきらい」「ネムチェンコじいさん」などいくつかあります。いずれも、盤はレアです。ちなみに、現在でも現物を手にしていないのは「ネムチェンコじいさん」です。
横道にそれましたが、谷川俊太郎に戻ります。仕事をしていた時期に、彼の母校の定期印刷物の版の作成に携わっていたのですが、毎回彼の原稿も載ります。彼の手書きの原稿を手にして、いつも感心していました。生涯、彼の詩への感覚とタッチは変わらず、一貫していたんですね。
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