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2024年02月26日16:40

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「ネクスト・ゴール・ウィンズ」〜ポリネシアン魂ここにあり

FIFAランキングで世界最下位を独走する米領サモアのナショナルチーム。2001年にはW杯予選史上最悪の0−31でオーストラリアに大敗、その後も1ゴールすらできず10年以上が経過。2014年W杯予選を控えチームを立て直すためアメリカからやってきたのは、母国を追われたトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)だった…。

弱き者たちが団結して最終ゴールを目指すスポーツヒューマンコメディ。誰しも「クール・ランニング」を連想するだろうし、相撲映画の最高峰と私が勝手に位置づける「シコふんじゃった。」もその範疇。ただし今回はポリネシアン気質を前面に押し出したコメディとしての要素を優先、そのぶん肝心の競技場面は思ったより少なめ。

なので冒頭に映る”事実に基づく物語”ということをいつのまにか忘れてしまうのは、あまりにもあり得ないこと、これはいくらなんでも脚色しすぎやろうと思うことばかり続くから。ところがその疑わしい思いは、エンディングにおなじみ、実在モデルが次々と映るくだりが来て、なんとも言えない感動に取って代わったのだった。

そう、この手の作品に必須の条件、物語が決着するクライマックスに味わうカタルシスよりも、このエンドロール直前のパートにこそ深い感銘。自らも思わぬところで登場するタイカ・ワイティティ監督はニュージーランドの出身、オセアニアのサッカー事情に詳しく、ポリネシア訛りの英語に長けているのも当然といえるでしょう。


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