それにしても前回の佐藤輝といい、その前の吉田義男・掛布・岡田3ショットといい、この雑誌がこのチームを特集するときの表紙フォトには、きまって被写体の面構え以上にギトギトしたエフェクトが施されているような。ふだん大谷翔平や羽生結弦がその対象となるときには、爽やかさと透明感でページ全体が満ちあふれているのに。
このスポーツ総合誌が阪神タイガースの特集を組むのは、言うまでもなくチームがこのうえない上昇気流にあるときばかり。ただこれまでは、前号の予告ページにその名前を見かけたあたりがほぼそのピーク。実際に書店で平積みにふれるころ、すっかりチームは下降モードに突入という、いわゆる”企画倒れ“がけっこう続いていた。
ところが今回は違う。とりあえずきょう発売日まで上昇気流はキープ。しかもこれまでにない破格の強さとともに…と言いつつ、きのう連勝が止まって1敗しただけで、これはこの雑誌発行がもたらした凶事の予兆、ここから反転してズルズル行くのでは、などと考えてしまうのは長年の阪神ファンのネガティブ思考でもあるのだが。
ひととおり目を通したあと邪推するに、企画当初はもっと“監督論”のほうに重きをおく内容だったのでは。ところが思ってもみなかったこの快進撃、躍動する選手たちに主役をシフトチェンジしたような印象。もちろん当誌いつも通りの中身の濃いコンテンツ。オールドファンが思わずニヤリとするネタもふんだんに盛り込まれております。
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