予備知識ほとんどなし。もちろんその名前はずっと前から知っていたけれど、初めて氏を意識したのは一昨年の岩井俊二監督の映画「ラストレター」。氏が漫画家役で出演、義父母役に鈴木慶一と木内みどり、実母に水越けいこ、妻に松たか子という私にとっては夢のようなキャスティング、これには心底氏にジェラシーを抱きましたわ。
…などと、これはディープな庵野ファンからすれば許しがたいアプローチ。まあそれはともかく、今回は主催者が語る“庵野秀明「が」作ったものより、庵野秀明「を」作ったものに重点を置いた”という言葉に惹かれ、氏は1960年生まれの同世代、さらに大阪芸大卒すなわち“南河内の青春模様“という共通項も興味の原動力。
原点というべき特撮ヒーローものやアニメの趣味嗜好はほぼこちらと同じ、ところが氏が中学時に描いた油彩画数点になるやその才気煥発、そして大学時代に制作したという、ウルトラマンをオマージュした映像作品(ここにもっとも多くの人だかり)は、当時のアマチュア映像制作技術の限界が多少なりともわかるだけに驚くべき才能の発露。
スムースに流れていた入場者の歩みも「新世紀エヴァンゲリオン」のあたりに来ると一気に滞留、撮影可能な展示物が存外多かったせいか、ここぞとばかりスマホを掲げるひと多し…ということで、今回の多彩な展示こそ来月13日公開、氏が企画・脚本を担当「シン・ウルトラマン」における有意義な予備知識にしたいと思った次第です。
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