mixiユーザー(id:2399973)

2022年02月12日15:50

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「ちょっと思い出しただけ」〜ロマンティック令和篇

同じ女性ドライバーでも「ドライブ・マイ・カー」のみさきとは正反対、今回の葉(よう〜伊藤沙莉)は感情がすぐ表に出てしまい、ケガでダンサーの道をあきらめライブ照明スタッフとして働く照生(池松壮亮)とも常にギクシャク…。平成の終わりからコロナ禍に覆われた令和の初め、都会で生きる男女のすがた。松居大悟監督。

初っ端からふたりの恋愛模様があけすけに描かれていくものと思っている観る側は、しばらく焦らされる時間を過ごしていく。やがてある時点でこの物語全体の構造がチラリと顔を出し、あるアイテムに時系列を委ねながら、だんだんとその全体像が判っていくあたりでタイトルの意味をしみじみと噛みしめることになる。

主演ふたりによるごくごく自然な演技に負うところが多いのはもちろんだけど、脇を固める若手出演陣もふくめて、いかにもいまこの時代らしい、鮮度に満ちた会話のやりとりが実に興味深い。東京に生きる現代若者群像劇というと、きまってアマチュア寄り小劇団の人間関係や公演風景が登場するのには苦笑してしまうけど。

タクシードライバーをとりまく人間模様…ある米著名監督の名作にインスパイアということだけど、その前情報はかえってこのラブストーリーの邪魔をするのでは。ちょっとクサいかなと思いつつ、なるほどこれが令和流のロマンティックなのかと、主演ふたりの演技力に委ねたしみじみする場面もきっちりいくつか用意されています。

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