現在は立憲民主党政調会長の立場にある香川1区選出の衆議院議員・小川淳也氏の選挙活動を追ったドキュメンタリー作品。一昨年公開「君はなぜ総理大臣になれないのか」の続編。引き続き監督には大島新、菅政権誕生のあたりから昨秋の総選挙にいたるまでの小川氏と彼の家族をふくめた陣営、そして対立候補の動向を追う。
やっぱり面白い。156分のあいだ、ぐいぐいとスクリーンに引きこまれっぱなし。いち映画作品として成功した前作、なので最初のうちはこちらもやや眉にツバつけながら観ることになる。ヘンな驕りが生じていないか、多少のヤラセを織り込んでないのか、そしてなにより小川氏自身が“小川淳也”を演じることにならないか…。
しかしそういういくつかの危惧は、小川氏が持つ青くさいとまで思える真摯な姿勢の前にすべて吹っ飛んでしまう。デジタル大臣に任命された対立候補・平井卓也氏、そこに割って入ってきた維新の女性候補、三つどもえの戦いとなった香川1区の選挙模様を、大島監督は(お父上のようにいきなりキレることなく)実に丁寧に撮っていく。
たしかに平井氏による“これは一種のプロパガンダ映画だ”という言葉も心の片隅に留めておく必要はあるとは思う。ただここまできたら、小川氏が総理大臣になろうがなるまいが、ひとりの政治家のリアルな定点観測として、これからも氏を追い続けてほしいと願う。いままでこれほど面白い政治ドキュメンタリーはなかったように思うし。
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