イタリアの老舗ファッションブランド、GUCCI創業者一族の興亡を描く。レディー・ガガが3代目社長マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)の妻パトリツィアを熱演。1970〜90年代後半あたりまでの、ミラノを中心としたモードの世界がふんだんに味わえる力作。監督はことし85歳になる大作の名匠リドリー・スコット。
“一時はオバハン向けのダサブランドにまで堕ちたけど、ある時期から急カーブを描いてモードの最先端に“、グッチにたいするこのイメージの裏でドロドロと渦巻いていた骨肉の争い。見た目は脂っこいイタリアン・フルコース、ところが意外に口当たりがよく調子に乗って次々平らげていたら最後には想像以上の満腹感が待っていた。
やっぱりレディー・ガガってすごいパフォーマーだなと思う。アダム・ドライバー(いつのまにか大物)、ジャレット・レト(あいかわらず怪演)、ジェレミー・アイアンズ(すっかり老け役)、そしてアル・パチーノ(松方弘樹みたいだった)という、どうしようもなく濃く際立った俳優たちを相手に堂々と渡り合っているのだから。
パトリツィアが最後の行動にいたるまでの過程、気持ちの動きをもう少しじっくり描いてほしいなと思ったけど、たぶんそれはこちらの読み込み不足。日本人が苦笑せざるを得ないシーンあり、そういえば監督は「ブラックレイン」のひと。年明けの娯楽大作第1弾にして、早くも今年の代表作品、1本目の登場といったところです。
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