モスラが同い年だと知ったのは、一昨年の国立新美術館「MANGA都市TOKYO」にて、東京の街をとらえた映画作品としての展示に接したとき。さらに先日の「円谷英二展」にてもっとも大きく掲げられていたのがこの作品のポスター。ただし監督は本多猪四郎。今回の《午前十時の映画祭11》に際し4Kデジタルリマスター化。
1度観ているはずなのにほとんどの部分を忘れていた。とりわけ後半の米ニューカーク市(あきらかにニューヨーク)からエンディングに至る、わりとあっさりした解決部分はそっくり記憶になかった。火口に飛びこんでいくのはラドンだったっけ。ゴジラシリーズにありがち、いくつもの作品をごっちゃに記憶しております。
それだけ周囲に高い建造物がいっさいない、孤高の東京タワーをポッキリ折って繭を造り、やがては成虫となったモスラがゆうゆうと東京上空を飛翔するシーンが衝撃的だったのだろう。怪獣たちは得てして繁華街好きで新しもの好き。竣工3年目の東京タワーを倒す直前には、わざわざ渋谷を経由して東横百貨店を壊していった。
フランキー堺の傍若無人ぶりはいかにもハマリ役、うっすら髭で登場した小泉博はいま令和の時代でも十分通じるイケメン。当時29歳の香川京子は我々の持つイメージよりややふっくらしていて、昭和のおきゃんな女性口調が満開。そしてなによりエスニック風味あふれるザ・ピーナッツのハーモニー、いつ聴いても絶品ものでした。
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