mixiユーザー(id:2399973)

2021年12月05日16:50

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「パーフェクト・ケア」〜悪女千里を走る

いじわる顔をさせたら天下一品のロムザンド・パイクが、富裕高齢者の資産をだましてむしり取る悪徳後見人マーラを演じる…これほど興味をそそる話はないと思っていたら、想像以上の突き抜けたワルだった。ただし何度となくアップになった彼女の表情は、意外と端正でどこか日本人女性にも通じる楚々とした雰囲気も感じられた。

どこかに法的な安全弁が作用して、現実的には成立しないのだろうこの悪徳稼業、高齢者という弱者いじめが生々しい問題とならないよう、ある地点からはややコミカルな空気を漂わせ、物語後半から衝撃のエンディングまではやや現実離れした展開が重なっていく。このあたりは米国製エンターテインメント作品の良心だと信じたい。

脇をくっきりと固める存在にも注目。悪徳ビジネスの相棒フランを演じたメキシコ人女優エイザ・ゴンザレスのハンサムな女傑ぶりも美しいが、彼女とならんで存在感にあふれていたのがひさしぶりにお顔を拝見したベテラン女優ダイアン・ウィースト、当初はかくしゃくとした老婦人が徐々にボケていく名演技は見どころのひとつ。

私事ながらつい先日、父親がらみで初めて特養老人ホームなるところを見学したばかり、その数日後にこの作品にふれるとは、よりによってとんでもないタイミングになってしまったなあと。どちらにしてもひさしぶりにワクワクさせられた”事実に基づかない物語”、社会性もはらんだクライムサスペンスの神髄を堪能した思いです。
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