この20年間に観たライブのなかでベストをあげろと言われたら、まちがいなく2009年なんばHatchで観たデヴィッド・バーン。そしてあの興奮のステージは、この作品のプロトタイプあるいはラフスケッチみたいなものだったと、今回実に深く感じた次第。2019年にスタートしたブロードウェイ・ショーのライブ映像、感動の107分。
何もないシンプルな空間に揃いのスーツで固めたD・バーンと多国籍ミュージシャン&ダンサー11名。ふたつとして同じ演出なし、巧みに構築されたアンサンブルはまったく飽きることなし。いつのまにか自分の身体はリズムを刻み、40年以上おなじみのT・ヘッズ楽曲が聴こえてくるや思わず身を乗り出して身体ごと揺らしてしまった。
…などと、こちらは興奮のあまり客観的にとらえることができないけど、いままでD・バーンの音楽になじみのなかったひとにとって、この作品はどのように映るのだろうか。まして今回はスパイク・リー監督最新作だからということもあるのか、音楽ドキュメンタリーのホームグラウンドである単館系ではなくシネコン中心での上映だし。
とにかくこれぞデヴィッド・バーン長き創作活動の頂点という印象、はたしてこれからの彼は何を創り上げていくのだろうという思いにかられ、その前にぜひこのステージを生で体験したいという気持ちが強くなるばかり。すいません、今回はあまりキチンと書けませんでした。それだけ冷静になれない至福の時間だったということです。
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