「流れの雲に」というフランク永井の曲は、川内康範作詞、渡久地政信作曲で、1962(S377)年に発売されました。鬼才同士の渾身の作品で、ファンの多い名作です。
この曲は1998年に高倉健が吹き込んでいたのですが、ご本人の意思でレコードとして発売されずにいたものです。この度、名優高倉健の生誕90周年の区切りで発売に至りました。
アルバム『風に訊け−映画俳優・高倉健歌の世界−』です。高倉健が歌って人気をえた著名曲が全15曲入っています。
このアルバムでは、実はもう一曲初リリース曲があります。「対馬酒唄(つしまさかうた)」という曲(1997年録音)で、荒木とよひさ作詞、徳久広司作曲です。ビクターで録音した音源で、高倉健が歌っていながら未発売の2曲です。
高倉健は映画俳優であって、基本的には歌手ではないのですが、彼独特の渋い歌唱は、一口聴いただけでファンにはさまざまな思い出が蘇るのではないでしょうか。
高倉健のアルバムのタイトルは「風に聴け」です。「雲がこたえた 雲にきけ」に連動したものと推察します。
この「風の流れに」は、フランク永井が歌ってから5年後に、テレビ朝日系ドラマ「野望」主題歌として採用されています。歌ったのは顔の渋さは誰にも負けない天地茂です。天地茂もポリドールから「流れの雲に」を主題歌として発売しています。1962年です。
ファンにしてみればたまりませんね。この機会に、フランク永井と高倉健と天地茂という豪華な聴き比べをしてみました。いずれの曲も今なら、youtubeで楽しめます。
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