10月8日放送の番組です。今どきのプロデュサーというか制作側のスタッフが作る番組は、こうなるのだな、とつくづく思った映像でした。
フランク永井の恩師吉田正。そしてその吉田正が、自分の持つ歌と音楽の志のすべてを打ち込み、伝えたといったフランク永井。このフランク永井が、こうした番組に一度も登場しないという一時間番組でした。
番組は、基本的にそのときに出演するゲスト、今回の場合は吉田正の門下生であった橋幸夫、三田明、そしてご指名だと思える川中美幸の御三名。このゲストが歌い、他は過去にカバーで歌った歌手の映像を使って構成するような作りのようです。
このスタンスはそれでいいのでしょうが、それは視聴者にどこまで伝わっているのでしょう。この方向を採用したとしても、一つや二つをゲストでなくても、本人映像を出せば、おそらく、私のような年寄りの層でも番組への評価は高まったのではないでしょうか。
つまり、すべてをゲストとカバー歌手で占めてしまうことによって、番組を観たいと思う視聴者に、不必要に気持ちを離れさすことになってしまっているのではないか、などといらぬ心配が胸をよぎった番組でした。
「吉田正 至高の名曲 ベストテン」は真ん中の写真の通りです。まあ、私の感じでは、取り上げられた曲は基本的に妥当なところですが、ゲストの橋幸夫に忖度したような感じは受けます。ベストテンの順位は、やや違和感はありますが、これはあまり論ずる意味をあまり感じません。
「寒い朝」「いつでも夢を」は、吉田正が注ぎ込んだ夢の結晶だから欠かせないと思います。
これらは、次のような歌手によって歌われました。
「いつでも夢を」 橋幸夫/川中美幸
「誰よりも君を愛す」 松平直樹/丘みどり
「有楽町で逢いましょう」 三田明
「傷だらけの人生」 冠二郎
「東京ナイトクラブ」 山本譲二/川中美幸
「子連れ狼」 橋幸夫
「美しい十代」 三田明
「おまえに」 ささきいさお
「寒い朝」 川中美幸
「恋のメキシカン・ロック」橋幸夫
川中美幸がやや高音に無理を感じた点はありますが、ずいぶんと素直な歌唱を披露していたのは、好感がありました。
この回の番組について、局サイドの紹介は次の通りでした。
【都会的で哀愁漂うメロディーでムード歌謡から青春歌謡、リズム歌謡まで手掛けた吉田正の名曲をランキング化! 戦後歌謡の大作曲家・吉田正が昭和に遺したヒット曲の中から、決定版ベストテンを発表!
フランク永井や松尾和子が歌ったムード歌謡、吉永小百合・三田明を輝かせた青春歌謡、橋幸夫が踊ったリズム歌謡など、戦後の日本に希望の光を与え、高度成長期に花開いた吉田正の至高の名曲の数々。
吉田正とゆかりの深い名優・鶴田浩二の男気演歌、一斉を風靡した時代劇の主題歌など、奥深い吉田正の世界を堪能!】
この番組は、ベストテン形式で紹介する「昭和歌謡ベストテン」がDX版になって復活した番組とのことで、吉田正特集は26回目にあたります。「懐かしい昭和が甦る!」が番組のメイン・キャッチです。
ということで、翌27回は「決定盤!デュエットソング特集」と、やはり気を引きます。
デュエットソングといえば、その分野を切り開いたともいうべき、フランク永井/松尾和子の「東京ナイト・クラブ」があります。これは先の番組でも山本譲二/川中美幸で歌われていたわけです。
ここでは、美川憲一/丘みどりで披露されました。
あれっと思ったのは、「東京ナイト・クラブ」と正面から競い、今でも決して引退はしていないはずの「銀座の恋の物語」がありません。どうしたものでしょう。ん〜ん。制作陣の若い方がたには、やはり、忘れ去られたのかなぁ、と淋しい思いです。
それとも、権利問題とか、好き嫌いとか、何かあるのですかね。
「川の流れのように」は、いつデュエットソングになったのですかね。
男と女のラブゲーム/日野美歌・中条きよし・宮路オサム
昭和枯すゞき/岡千秋・岡ゆう子
浪花恋しぐれ/一節太郎・椎名佐千子
居酒屋/五木ひろし・川中美幸
川の流れのように/角川博・島津亜矢・森山愛子
もしかしてPART2/小林幸子・三山ひろし
白いブランコ/ビリー・バンバン
三年目の浮気/黒沢博・岩本公水
ふりむかないで/井上由美子・永井裕子
東京ナイト・クラブ/美川憲一・丘みどり
星空に両手を/羽山みずき・青山新
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