mixiユーザー(id:2399973)

2020年06月01日17:10

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「許された子どもたち」〜正義という名のイジメ集成

実際に起きたいくつかのイジメ事件をもとにした作品。中学生の絆星(きら〜イジメる側全員キラキラネーム)はイジメがエスカレートしたあげく、同級生の樹を殺してしまう。最初は自供した絆星だが、母親の説得によって否認に転じ、少年審判の結果不処分(無罪)に。やがて世間による絆星一家へのバッシングが激化し…。

いきなり残酷な殺人場面、観る側を一気にシリアスな気分に。見慣れないけどおそらくリアルな少年審判、子の幸せを願うばかりエキセントリックな感情を爆発させる母親、そしてSNSにあふれる正義という名の誹謗中傷…。転校先中学のクラスは、ただ単に世間を映した比喩の場にとどまらず、さらなる残酷な正義の溜まり場だった。

一番悪いのはいったい誰なのか、いやそれはあきらかに人を殺している絆星なんだけど、そう簡単に割り切れない複雑な感情が観る側にうずまいていく。後半ではある女性の存在が一筋の光となるのだが、それはもしこれがあなたのすぐ側で起きた事件なら、あなたは彼女の側に立とうと思いますか、と問われているかのような気がした。

絆星役上村侑は、その目力の強さから柳楽優弥二世と言われそうだけど、下積み時代の千代の富士にそっくりとか、世間から身を隠す母親は人前で終始マスク姿、でもいまではそれはふつうの光景とか、そんな瑣末的な印象は遠慮したくなる重たい作品。ただ観る側に判断をあおぐエンディングに関しては、ちょっと丸投げ感があったかな。
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