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2019年08月31日18:00

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「葬式の名人」〜茨木のことは嫌いにならないでください

前田敦子・高良健吾主演、川端康成作品をモチーフにした青春ファンタジー。文豪の出身地ということでオール茨木ロケそしてイオンシネマ茨木先行上映。高校時代の野球部エースが事故で亡くなり、かっての同級生たちが10年ぶりに集まった母校・茨木高校における弔いの一夜。映画評論家として知られ、新聞の映画評などでよくその名を見る樋口尚文の監督第2作。

彼らは同級生が眠る棺を安置場から強引に運び出して茨木市内を練り歩き、やがて放課後の母校へ許可なく突入、最後には棺をムリヤリ学食内に祀ってお通夜を敢行する。このあたりの奇妙な展開が川端作品からの引用、このタイトルに直結するのだなと簡単に想像がつく。ところがエンドロールによると、この物語はなんと8編の川端短編をモチーフにしているということ。

なるほど作品全体に漂うギクシャクとした感触は、そのあたりの無理な詰め込み具合にあるのではと思ってしまった。ファンタジーと謳っている以上、非現実な展開には目をつぶるにしても(他にも目をつぶりたいところはいくつもあるが)、話の着地どころが見えず、観る側が置いてきぼりを食った感もあり。大阪の笑いを強調したかったように思えるセリフのやりとりも空回りだったし。

ほとんどが茨高内での撮影、そして随所に素人くさい演出が見られたせいか高校時代に映画を作っていたこちらとしてはタイムスリップした気分に。市制施行70周年記念事業というわりにはあまり茨木なりの部分がなかったような印象、もし茨高OBの文豪もタイムスリップしてこの作品にふれたら、いったいどう思うのだろうかと余計な心配をしてしまった。

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