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2018年09月22日15:20

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「きみの鳥はうたえる」〜すがすがしい3人

タイトルはビートルズの曲から。函館郊外の書店で働く“僕”(柄本佑)は親友の静雄(染谷将太)とアパートでふたり暮らし。やがて“僕”は書店の同僚・佐知子(石橋静河)と恋仲になり、いきおい彼女は毎日のようにアパートに顔を出す。3人によってつくられた三角形のバランスはやがてはかなく…。佐藤泰志の同名小説の映画化。監督は三宅唱。

物語はけっして先を急いだりしない。はやるこちらの気持ちをもて遊ぶかのように、カメラは3人の日常をごくごく自然に追っていく。コンビニ・カフェ・バー・クラブ・ビリヤード場…若者が集う場所をあらかじめいくつか用意して、あとは演技もセリフも3人のアドリブにまかせているような感じだ。あまりにもナチュラルなので、いいかげん何か起きてくれよという気持ちにもなってくる。

その反面、今回もまたみずみずしい魅力を最大限に発揮した石橋静河(ラストショットは必見!)が、クラブではDJがリミックスした音楽にあわせて見事なステップをキメたり、カラオケではある有名曲のアップテンポバージョンを巧く唄いこなしたりする場面に遭遇、これは思わぬ収穫だとひそかに喜んだり。これからがホント楽しみな彼女、朝ドラの彼女は彼女にあらず。

ほとんどのシーンが暗い部屋か夜の街か雨のなか、ジメジメした空気がまとわりつく感はいなめない。ただそれにはちゃんと答えが用意されていて、その空気がそうでなくなるとき、物語は大きく舵を切っていく。やたらと酒を飲んでばかり、チンタラと遊んですごしているようだけど、なぜかすがすがしく前向きな気分にさせてくれる3人の青春物語でした。


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