フランク永井の恩師吉田正が1989(H10)年6月10日に77歳で永眠した。6月は吉田正をしのんで毎年特集が組まれる。
吉田正の生誕地である日立には、景観が最高の場所に「吉田正音楽記念館」が建ち常に人気を博しているが、今年3月に入館者が100万人に達した。それを記念して4月には吉田正音楽記念館入館者100万人記念コンサート「ありがとう100万人〜吉田正音楽記念館〜」が開催された。
記念館では特別企画として、吉田正音楽記念館入館者100万人記念事業企画展「ありがとう100万人〜人と人とをつなぐ吉田メロディー〜を8月25日(金)まで開催している。
BS11で13日に放映された番組は、4月の記念コンサートの模様である。
番組は司会宮本隆治(アシスタント高野萌)で、毎回丁寧な番組の進行がなされていて人気だ。
当日の出演者は、マヒナスターズ、橋幸夫、三田明、田辺靖雄、九重佑三子、古都清乃、鶴田さやか、はやぶさの方がた。吉田学校の門下生の多くはすでになく、さみしい限りであるが、それはやむを得なかろう。番組では以前も放送されたことがあるものだが、吉田正が亡くなる少し前に開催された催しの映像が紹介された。吉永小百合が参加している珍しいもので、いまでは大変貴重な資料的なものが紹介された。
このときすでにフランク永井や鶴田浩二や松尾和子は亡くなっていた。それが残念と吉永小百合が語っている。
さて、番組では当日の出演者が吉田正からさずかった代表曲を歌ったのだが、吉田正を紹介するうえで欠かせないのはフランク永井をはじめとし三浦洸一を含む、すでにない方々が歌った人気曲だ。これを出演者が代わって歌った。
フランク永井の歌はコンサート会場では次のように歌われたのだが、放送では「東京ナイトクラブ」だけであった。「有楽町で逢いましょう」は番組ではフランク永井歌唱の音源が使われた。
有楽町で逢いましょう(三田明/宮本隆治とのデュエット)
公園の手品師(橋幸夫)
東京ナイトクラブ(田辺靖雄/九重佑三子)
西銀座駅前(はやぶさ)
東京午前三時(はやぶさ)
夜霧の第二国道(田辺靖雄)
若手3人組のはやぶさが最近この分野で取り上げられているが、番組では三浦洸一の「弁天小僧」を歌った。
歌は世につれ世は歌につれ…。吉田正、フランク永井が活躍した時代を共にした年代には、いまだ根強い人気であることは、会場を満員で埋め尽くす熱心な人びとの顔で分かる。若い年代に受け継いでほしいことはいうまでもないことだが、当時に活躍した歌手がひとり、またひとりとフェードアウトしていく現実は、何とも言えないさみしさを感じる。
当時の時代の出来事と、自分の必死の労働と生活がかぶさり、それが当時の歌で一体でよみがえる。つまり、これは同時代であったが故の重さだ。これを若い方々にそのまま求めても何も生まないのは承知だ。だが、それでも、いい歌はいい。きっと時代を超えてわかる人もでてくるだろう。
吉田正音楽記念館入館者100万人記念事業企画展は、まだまだ開催中なので、ご都合のつく方はぜひ訪問してみてほしい。
ログインしてコメントを確認・投稿する