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2016年06月10日17:00

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「マネーモンスター」〜機転の効かせ合い

ジョディ・フォスター4本目の監督作品。人気財テクTV番組「マネーモンスター」の生放送中、銃を手にした不審者がスタジオに乱入、番組はジャックされる。そしてその模様は全米に生中継され…。ジョージ・クルーニー(司会者リー・ゲイツ役)そしてジュリア・ロバーツ(番組ディレクター・パティ役)という豪華顔合わせ。99分という短めの作品ながら、そのほとんどが緊張した場面。

カメラの前で銃をつきつけられているリー、常に冷静なパティ(ジョディ・フォスター監督、本来ならこの役を演じたかったにちがいない)、中継先のやり手女性ファンド・マネジャー、そしてNY市警の責任者…。目の前の危機を脱すべく誰もが知恵をしぼり、機転を効かしてあの手この手を駆使する。緊迫感あふれるなか、このやりとりがとても面白い。

犯人テレビ局侵入のくだりのユルさを筆頭に、ワキの甘さを言いだしたらキリがない部分もある。後半には話が韓国・アイスランドとワールドワイドになるが、生放送で一部始終を見ている全米の反応もふくめ、周辺部の動きをもっと活かした演出ができなかったかとも思う。ならばまったく正反対に、舞台をマンハッタンだけに絞ったほうが話にシマリがあったのかもと考える。

とんでもない凶悪な男ではなく、犯人(演じるのはジャック・オコンネル〜「不屈の男 アンブロークン」の主演男優〜そういえばこちらはアンジェリーナ・ジョリー監督だった)を街のチンピラ程度に設定したことが話の後半にはしっかりと活きてくる。“おカネがすべて”と成り下がってしまった、アメリカ社会へ向けた監督自身のメッセージがすんなりと伝わってくる作品でした。

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