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2016年03月25日15:54

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再発掘!フランク永井が琴風「まわり道」のカバーをしていた

 フランク永井が歌う「まわり道」といえば、ファンならご存知1985(S60)年11月に発売された「あなたのすべてを」のB面シングルだ。佐々木勉の作品でフランク永井が第一線から降板する最後のシングルである。このファンにとって忘れられない曲と同名の曲を、1983(S58)年に歌い、VCH-2767「夜のムード歌謡」というカセットテープで発売していた。
 これは元大関琴風豪規が1982年に歌い50万枚の人気を博した曲。なかにしれいと三木たかしの傑作である。角界の歌手といえば増位山太志郎が相撲界を引退後歌手専業になったことで有名。相撲界のひとは身体がよく、声も心底からだすためか、歌のうまい人が多い。相撲甚句では大至。横綱北の富士、元隆三杉の常盤山親方、そして琴風(年寄・尾車)と多い。
 琴風は石川さゆりと「東京めぐり愛」を出した。「東京かくれんぼ」「東京たずね人」との三部作で、1984年には第26回日本レコード大賞企画賞を受賞している。
 さて「まわり道」だが、先述したように佐々木勉の曲を何度も聴いているせいか、カセットテープに「まわり道」が入っているのは知っていても、これが琴風の歌のカバーとは端から思わなかったという、例によって筆者の何度かの災い。テープ版だけに入っている曲はあるはずがない、かならずシングルかLPで出ているはずだという誤った思い上がり(思い込み)。まぁ、そのせいで、再発見につながり、フレッシュに鑑賞できる(と強がり)。
 聴いてみてわかるが、やはりうまい。原曲はそれで完成していていいのだが、フランク永井が歌うとほとほと感心する。歌を作る作詞家と作曲家の創作の思いを深く理解し、それに聞き手を意識しながら自分の歌へのプロとしての技巧を重ねていっている。
 このカセット版は下記のようにすべてあの時代の代表的な人気ムード歌謡だ。「まわり道」のほかは確かに他の商品でも聴くことができる。「よこはま物語」は別のテープ版に収められているが、EPやLPではでていない。
 テープ版は何度も繰り返して聴くと、テープが波打ってだめになるが、それまでであれば結構いい音で楽しめる。LPやEPは傷をつけるとまずいが、見かけは美品でもノイズが忍び込むことがおおい。溝に何やら油性?の粉じんが忍び付いて、いい音を邪魔する。そんなことから、最近はときどきかつて軽視したテープを聴く。そして思いがけない新発見、いや再発掘をするという楽しみに遭遇するのである。

1983:VCH-2767 夜のムード歌謡
01 氷雨
02 まわり道
03 男の背中
04 よこはま物語
05 おゆき
06 ラブ・ユー東京
07 夜霧よ今夜も有難う
08 今日でお別れ
09 サチコ
10 ブランデー・グラス
11 酒場にて
12 別れても
13 くちなしの花
14 二人の世界
15 君こそわが命
16 夜の銀狐

(※落語つながりの一文は筆者うる覚えの勘違いでしたので、削除しました。3/27)
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