3月18日はフランク永井の誕生日。この時期、今年もフランク永井ファンに向けて新たなCDがリリースされた。「フランク永井 昭和歌謡を歌う」というタイトルで、15曲収録されている。
特徴は、本人の6つの代表曲と昭和歌謡の名曲のカバーという組み合わせだ。
1. 有楽町で逢いましょう
2. 君待てども / トランペット:ニニ・ロッソ / 平野愛子
3. 今日でお別れ / 菅原洋一
4. 夜霧のブルース / ディック・ミネ
5. おまえに
6. 雨に咲く花 / トランペット:ニニ・ロッソ 井上ひろし
7. 夜霧よ今夜も有難う / 石原裕次郎
8. 夜霧の第二国道
9. 霧子のタンゴ
10. くちなしの花 / 渡哲也
11. 星影の小径 / 小畑実
12. ウナ・セラ・ディ東京 / ザ・ピーナッツ
13. ブランデーグラス / 石原裕次郎
14. 君恋し
15. 東京ナイトクラブ / デュエット:松尾和子
いずれのカバー曲もここ数年のあいだにCD復刻で紹介されたものばかりであるが、そのなかでも人気のある曲が取り上げられている。平野愛子の「君待てども」はフランク永井が素晴らしい歌唱をしおり、1966:SV-364でシングルが発売された。同じく「星影の小径」もビクターの盟友小畑実に敬意を払い、シングルが出されている。
「君恋し」によってリバイバル・ブームに火が付き、ディック・ミネの「夜霧のブルース」、井上ひろしがカバーした「雨に咲く花」をさらにフランク永井がカバーしたもの。ディック・ミネはご存じのように同時代の先輩で、フランク永井がデビューしたがジャズ歌手として売れずにうじうじしていた時期、恩師吉田正に流行歌への転向を進められていたときに相談した。ミネは「当然やってみるべきだよ」とアドバイスした。それで気持ちがふっきれたという。
さらにこのCDでは、ムードいっぱいの菅原洋一の明唱「今日でお別れ」、ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」がはいり、同じ低音の魅力で飛ばした俳優石原裕次郎のヒット曲2曲。同じ石原軍団の渡哲也の昭和史に燦然と輝く「くちなしの花」のカバーを入れている。
フランク永井自身が昭和歌謡史の一角を占めていたことから、当然の流れとして「有楽町で逢いましょう」から「君恋し」を自然に挟んでいる。
1972年のNHK紅白でトランぺッターの二二・ロッソと共演したが、その縁と双方の敬意からローマで別途アルバムを制作した。1973:SJX-41189「君恋し〜二二・ロッソと唄う」を発売した。そのアルバムにも入り、シングルでも発売されたのが先の「君待てども」「雨に咲く花」だ。この2曲は二二・ロッソのトランペットがいい味わいを出している。このCDの「君待てども」は二二・ロッソ共演版になっている。
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