まずは畠山美由紀。やっぱりこのひと歌がうまいなあと。そしていかなる永遠のスタンダードをカバーしたときよりも、オリジナル曲を歌う彼女の艶やかさが絶品。最新作となるカバー集から唯一のオリジナル「歌で逢いましょう」そして「くちづけ」を披露。「くちづけ」は4年前に入院したとき、何度となく脳内再生された曲。あのころを思いだしてシミジミとしてしまった。
そしておおはた雄一。今回は(あるいはいつものことか)オチャラケ役、ひょうひょうとした雰囲気をつねに醸し出していた彼のナマ声にふれるのは初めて。柔らかなオリジナル楽曲いくつかと高田渡のカバー「生活の柄」、そしてアコギ小僧とばかりクラプトンのフレーズをつま弾いてみせたり。とにかくステージで一番動き回っていたのはこのひとでした。
ライブ全体をひきしめていたのはやっぱり高野寛。オープニング(ベステン・ダンク)もラスト(美しい星)もアンコール(夢の中で会いましょう)もすべて彼の楽曲。もう51歳になる彼なんだけど、やっぱり万年青年という古くさい形容を彼にはイメージしてしまう。こちら客席側はずっと彼のおっかけやってました、みたいな年代の女性同士ふたり組が多かったような。
こんなふうに書いたけど、もちろん3人そろってずっとステージに。そしてカバーしたのは「500マイルズ」(歌詞は松たか子も歌う忌野清志郎Ver.)それから「君の友だち」、これがキャロル&ジェームスとはひと味違ったまろやかさ。いつもよりちょっとおとなしめの空間に感じたBBLだけど、おそらくそれは誰もが彼らのあたたかくやさしい歌声に酔いしれていたということでしょう。
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