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2015年09月19日13:19

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来月発売される「フランク永井 ザ・カバーズ〜魅惑の低音 再び」の魅力

 10月18日にはいよいよ第7回フランク永井歌コンクールが開催される。宮城県大崎市では堤防が決壊するという大きな災害にみまわれたが、開催予定地の松山では大きな被害をまぬがれたことから、予定通り催される(前日は予選)。秋の良い日に、小旅行を計画してぜひとも訪れて楽しまれてほしいと思う。
 さて、10月21日にはCD2枚組「ザ・カバーズ〜魅惑の低音 再び」(VICL-64429)の発売が予定されている。すでにレコード店各社では宣伝を開始し、ネット通販各社も大々的に予約の誘いをしている。
 最近のNHKテレビの歌謡番組では、春からの刷新で出場歌手も若い人を積極的に出演させるとともに、歌われる曲も歌手のヒット曲だけではなくむしろ普段はなかなかとりあげられなかったがファンが多いというような曲を、意識的に取りあげる策をとっている。
 そのためにやや慢性化していた番組がけっこうフレッシュな雰囲気をだしていて、ファンを楽しませてくれる。先日は前川清がフランク永井の「西銀座駅前」を歌った。前川清は前川節といわれるように独特の歌唱をするが、多くのヒット曲をもっている。「西銀座駅前」という吉田正と佐伯孝夫のフランク永井のためにひねり出した傑作曲をどうさばくのか、興味をもって観賞した次第。
 内山田洋とクールファイブのボーカルとしてヒットした曲をフランク永井もいくつかカバーしている。最初のLPは1973年「横浜・神戸・長崎/港を唄う」(CD4B-5051)で「神戸で死ねたら」「長崎は今日も雨だった」「そして、神戸」をうたっている。
 今回発売される「ザ・カバーズ〜魅惑の低音 再び」では「そして、神戸」と「恋さぐり夢さぐり」を歌っている。「恋さぐり夢さぐり」は、実はデータブック「フランク永井〜魅惑の低音のすべて」に記載されていない。新発見ともいうべき曲だ。
 今回の新CDには、データブックに記載されていない曲が他にも何点かはいっている。渡哲也の「日暮れ坂」、石原裕次郎「夜霧の慕情」、松尾和子「恋の旅路の果てなのか」、灰田勝彦「森の小径」である。「森の小径」を歌っていたという記録は発見できなかったためだが、他は主に発表されたのがテープであり、データブック編集時に気づかなかったことによる。「テープ版は、シングルやLPですでに発表されているはずだ」という思い込みによる。
 ここ数年リリースされるCDで、データブック未記載の主な曲はたいていがテープだけの発売のものである。
 今回のCDについて初リリースがテープでなされた曲は、「日暮れ坂」「よおこはま物語」(石原裕次郎)「サチコ」(ニック・ニューサ:後1982「Woman」に)「夜の銀狐」(西条史郎:後に2002「Re-Master VOICE II」に)「夜霧の慕情」「恋さぐり夢さぐり」と、6曲も入っている。
 また、前作「ザ・カバーズ」で加山雄三「お嫁においで」が採用されたが、今回「涙くんさよなら」が入れられた。この2曲は1971年「歌おう心のうたを」の上下4枚LPというレアなアルバムに入っていたもの。
 データブックに掲載があったものでも、初CD化とか別バージョンとかふんだんに入っている。この選曲をみると、企画者の深く強い意志が伝わる。すばらしい作品をありがとう。
 フランク永井の歌のうまさを、現代の人びとにも知ってもらえるように、ヒットした時点の年代についても考慮されているので、ぜひとも聴いてほしい。楽しみな企画である。

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