mixiユーザー(id:2399973)

2013年08月10日13:46

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「トゥ・ザ・ワンダー」〜映像美に酔ってしまえば…

ストーリーはあってなきがごとく。時の流れもどこへやら。男と女の愛をテーマにしたイメージフィルムがえんえんと続く感じ。もっと口悪く言えば2時間すべてがなにかの予告編のような感触。ほとんどが出演者のモノローグで綴られ、セリフのやりとりはごくわずか。脇役たちの必然性はありやなしや。「トゥ・ザ・ワンダー」、まごうかたなきテレンス・マリックの世界。

映像美はこの上なく素晴らしい。光と影、風の匂い。パリやモンサンミッシェルの空気もオクラホマの壮大な自然も実に見事に切りとられている。そして男と女の身体が生み出すシルエットはハンパなく艶っぽく。まず初めに美しきショットばかりをカメラは追っかけて、あとからむりやりストーリーをつぎはぎした実験作と言ったところかな。

ベン・アフレック、オルガ・キュリレンコ、ハビエル・バルデムがメインキャスト。それぞれの前作は「アルゴ」・「オブリビオン」・「007 スカイフォール」(実際は前後してるかも)。大仰な作品にちょっと疲れたから今回は気ままにナチュラルに演じさせてよ、てな感じの出演かも。でも実際カチンコが鳴ったらこちらのほうがずっとしんどかった、みたいな…。

抽象的といえば聞こえはいいけれど、こんなに不親切な作品もあまりなく、ただただ退屈な2時間と映るかたもいるでしょう。実際50人たらずの客席、おふたりが途中で席を立たれました。まあこれも映画、これも表現です。女性のみなさんはとりあえず美しきヒロインに感情移入して、ベン・アフレックに激しく愛される気分に酔ってしまえばOKなのかも。
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