ふ〜う、疲れたあ〜。19世紀から24世紀、そして遥か未来まで。6つの時代を舞台に6つのストーリーがパラレルに流れていく。大いなる自動ザッピング作品「クラウド アトラス」、トータル172分の長丁場。トム・ハンクスやハル・ベリーはじめ主要キャストはキャラを変えてそれぞれのストーリーに顔を出す。こちらでメインを張ったかと思えばあちらでは端役と…。
はずかしながら私は前もってまったくこの仕掛けを知らず、観ているあいだもまったくわからぬまま、エンドロールで初めて気がつくという情けなさでした。これではこの作品の楽しみかたを自ら半減させているようなものです。そして6つのストーリーがなかなか思うようにカラまってこず、これがまたこちらの集中力を減退させて…疲れるわけですね。
韓国女優ぺ・ドゥナちゃんががんばってました。最初このキャスティングを聞いたときは、ホンマやったらここに宮崎あおいちゃんか蒼井優ちゃんがこないとあかんのちゃうの、ここでもまたコリアン・パワーかいなと思ったけど、観終わったいま、ひょっとしてまず最初に彼女の“空気人形”的キャラがあり、あとから2144年のソウルを設定したのではと思わせるほどの存在感でした。
“この作品はいったい何を言いたいのか”などと思いをめぐらすのはヤボの骨頂。ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァ(監督が3人ってのもなあ…)の創りだす映像美に酔いつつ、各キャストの変容ぶりを楽しみながら、この破天荒な大河ドラマに身をゆだねたほうが勝ち。ぜひとも体調のいいときにご覧になるようおすすめします。
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