親戚一同そろって戦時中の記憶をたどったとき、ついでに母親に愛知県一宮の疎開先で出会った美少女双子姉妹のことを訊いてみた。のちのち有名な歌手になり、先日そのおひとりが天国に旅立たれた双子姉妹と母親のあいだには小学校1年生と6年生以上の年の開きがあるので、どこかで話がねじれていると思ったからだ。
まず判明したのは母親ではなくて、その妹つまり叔母が6年生のときにその双子姉妹が1年生だったというのだ。母親は中学生ながらその鼻筋の通ったカワイイ双子(我々の記憶には丸顔の記憶があるけど、当時の日本女子にしては鼻筋が通っていたんでしょう)の噂を聞きつけ、わざわざ小学校まで見に行ったということらしい。
母親と叔母の年齢差は不明だが、これである程度年の開きは縮まった。そして母親はこの双子姉妹が通っていた名古屋市内の小学校名を記憶していた。ネットで調べるとそれはまさにその通りだった。ついでにこの双子姉妹の誕生日は4月1日だとわかった。4月1日生まれを一学年上とする風習は戦前からあったという。これでまた一年だけながら年の開きが縮まったのである。
しかしながらそもそもこの双子姉妹、経歴にある1941年(昭和16年)生まれが正しいというのなら、4歳で終戦を迎えており小学生として疎開してくるわけがない。やっぱりどこかで母親の記憶がずれてしまったのか、それとも双子姉妹のほうがサバを読んだままいまに至ったのか…。真相はオリンピックの柔道ではないが“ジュリーの判断に委ねる”しかなさそうである。
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