今週はBSテレ東で、フランク永井の歌が二本流されました。ちなみに、盟友松尾和子の歌も二本。結果的にですが珍しかったので取り上げてみました。
日本歌手協会ではBSテレ東に安定的に番組枠を持っています。日本歌手協会の歌謡祭映像を、プレミアムとして流しています。以前のプレイバックと同じです。フランク永井の登場は意外に少ないです。最後は1985年3月10日の第7回歌謡祭です。「おまえに」を歌っています。
この年の暮れにフランク永井は舞台をおります。CDでの歌唱と随分異なります。喉を傷めていていましたが、それは極秘。だが、それを熟練したのど回してカバーして歌っています。
もう一つは「君恋し」です。前年の暮れ(1984年12月31日)の「年忘れにっぽんの歌」からのシーンです。これは日本歌手協会会長で、番組の顔でもある合田道人がNHK紅白歌合戦でのエピソードをいくつかの著作で書いています。紅白の回を追って、そのときの歌われた歌を、BSテレ東が保存する膨大な映像から蘇らせて紹介する番組です。
今回は第12回と13回でした。1961年とその翌年です。1961年はフランク永井が「君恋し」で日本レコード大賞を得た年です。NHKの紅白歌合戦は、戦後の日本の大衆歌謡史に残る年末行事でした。ラジオ放送から始まり、テレビの放送が始まったのは1954年の第4回から(1964年15回からカラー。海外放送も)です。しかし、残念なことに当時の放送局はビデオ装置が乏しく、せっかくの録画テープも品が少なく、貴重であったために何度も上書して使いまわしていました。
放送という大事な文化遺産ですが記録をすっかり残すというアーカイブ思想も薄いままでした。しかし後になって映像の価値が社会的に見直されて、古い映像の記録をNHKは世界的に手配して集めなおしました。音だけ、8ミリ映写機での保存などがいくつかあつまり、現在はほぼ入手しているようです。だが、再放送に耐えられるレベルのものは極少のようです。
フランク永井は1957年の第8回から1982年の第33回まで26年の連続出演を果たしています。映像記録はというと、残念ながらすべてそろってはおりません。
1957 #8 東京午前三時 映像音声ともになし
1958 #9 西銀座駅前 映像音声ともになし
1959 #10 東京午前三時 映像なし
1960 #11 東京カチート 映像なし
1960 #12 君恋し 映像なし
1961 #13 霧子のタンゴ 映像なし
1963 #15 大阪ぐらし 映像なし
1971 #22 羽田発7時50分 映像なし
昨年暮れに、NHKは1969年第20回紅白を映像を修復して放映しました。この回のものはモノクロ版が過去に再放送されていたのですが、カラー版を入手してAI修復をして放送しました。なかなかの好評でした。
NHKに上記のものもあるはずですので、今時だからある程度のAI修復は可能なはずです。それを時期をみて放送して欲しいと思っています。
さて、BSテレ東ですが、人気歌番組紹介のひとつに「武田鉄矢の昭和は輝いていた」があります。2021年に「フランク永井・魅惑の低音誕生秘話」という一時間番組が放送されました。
ここでは、BSテレ東が保存しているフランク永井映像を、まとめて流してくれました。「LOVER COME BACK TO ME(恋人よわれに帰れ)」だけは映像なしでしたが、仕方ありません。
夜霧に消えたチャコ/有楽町で逢いましょう
夜霧の第二国道/羽田発7時50分/西銀座駅前
東京ナイト・クラブ/今宵だけのパートナー
(音源のみ。この時の番組ゲストが田代美代子)
おまえに/六本木ワルツ
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