年が明けました。本年も「フランク永井あれこれ」よろしくお願いします。
表記の番組は12月20日に放送されたものです。
特記すべきはフランク永井の「有楽町で逢いましょう」の古い映像があらたに放送されたことです。テレビ朝日が1961年10月13日に放送された番組「夫と妻の記録/心に生きた吉田正・喜代子」のものです。フランク永井関係の映像はおおかた私も記録していますが、今回の映像は初めてのものでした。当然モノクロでテレビ放送の最初の規格の映像なので、解像度は甘いものですが当時の雰囲気がそのままというもので、大変貴重な映像でした。
デビューして6年目、「君恋し」でレコード大賞を得た年の映像貴重な資料です。
タイトルで分かるように、この番組では昭和歌謡の作曲家の大御所になっている弦哲也も紹介されています。
前段では吉田正の生い立ち、シベリア抑留、帰国後の大活躍がコンパクトに良くまとめられています。ゲスト出演の三田明、宮本隆治が要所を抑えた解説をしています。やはり、恩師吉田正が求めた独自のメロディーとフランク永井は切り離せない歌手であったかを如実に物語っていました。
東京大空襲に見舞われた都会が戦後の復興を成し遂げていくときに、その時代の大衆の心のニーズをとらえ、歌詞は佐伯孝夫が表現し曲は吉田正が生み出しました。それを歌うにふさわしかったのがフランク永井だったのです。
現代は現代という時代で呻吟する大衆がおり、時代にふさわしい歌が存在します。だが、昭和の激動とともに生きた年代のものにとっては、やはりフランク永井が活躍した時代が忘れられません。
このブログで最近に紹介しましたが、NHK紅白歌合戦があります。1969年の第20回の番組が残されたモノクロ映像をカラー化して再放送されました。当時の歌手と歌った歌。それらはすべて覚えていますが、そのような時代でした。同年代の知り合いは何人も会うたびに、それが話題でした。涙を流して観たという人もおりました。
年末に紅白は放送されましたが、私は今年も見てません。日本の多くの人はすでにテレビをエンタメのソースとして考えていないようです。テレビ離れは著しく、いまやSNSというネットに夢中なようです。そのような事態のなかで、日本の国営放送NHKは必死に視聴者を引き付けようとしているのですが、それに私は率直になびけません。
ターゲットを人口的に層が厚いと考える若い層を中心に考えているようでです。だからSNSの世界で人気がありそうだというタレントを、カネと名声で買い取り登場させます。しかも、ニーズに答えるつもりなのだと思われるのは登場者の「幼児化」です。結果として、幼稚園や小学校の学芸会を途方もないカネをぶち込んで映像を作って、押し付けている感じが強すぎて、私はついていけないのです。
紅白登場歌手のリストにすべてNHKの現実離れした思考が反映されている気がします。
NHKはせめて紅白歌合戦だけでも、年寄りをターゲットにして、昭和歌謡を飾った歌手と歌を流して欲しいと思うものです。もちろんすでに亡くなられた方もおりますので、現役歌手の映像は少なくても、若い歌手によるカバーや古い映像の加工(カラー化を含む)など駆使して、年寄りを喜ばす、笑わす番組を作って欲しいものです。
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