フランク永井の話ではありません。フランク永井と同時期に活躍したビクターの美人歌手で、勝手に私の好きな藤本二三代のことです。去る10月6日のBSテレ東「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」でのことです。
朝習慣的にテレビ欄を見ます。先日のフランク永井の時と同じですが、わずか1〜2行の番組説明欄に「藤本二三代」とあるではないですか。これは観ないわけにはまいりません。フランク永井も同じですが、テレ東の番組紹介文を書く方は、フランク永井、藤本二三代という5〜6文字を表記に使用する効果をどう理解しているのか知りたいものです。
100パーセント違うのは二人を好きな私を念頭に書いているのではないということですね。だが、これらの名前を使うということは、やはり、熱いファン層が健在であることの証かと思い、嬉しく思いました。
番組では、フランク永井のときとまったく同じで、藤本が昭和4年の「浪花小唄」をカバーで歌っている、しかも大変短いシーンだけです。他の有名な歌手が多数歌っていて、一般にとても藤本やフランクの名が代表で使われることはないようななかでです。ありがとうと申し上げたいです。
藤本はフランク永井と同時期に活躍しています。フランク永井のシングルの表裏ペアでは最も多い歌手です。有名なのは「夢見る乙女」で、表面が「有楽町で逢いましょう」です。声が澄んでいて大好きな歌唱です。「有楽町で逢いましょう」ばかりが取り上げられて、裏面ゆえに忘れられがちだったのは気の毒、残念ですが、歌がうまいうえに、美人ときているので当時ファンは多かったと思います。
ビクターは、松尾和子と藤本二三代ともうひとり神楽坂浮子の3名を美人若手コンビで売り出しています。松尾和子はフランク永井と「東京ナイト・クラブ」でゴールデン・ユニットを組み、トップ歌手に躍り出ましたが、藤本と神楽坂はそうしたチャンスがなかったのが悔やまれます。
神楽坂は名の通り、芸者、お座敷路線で売り出されました。とにかく、可愛くて、歌もちゃんと歌っています。大変好きな歌手です。3人が共演した映画で忘れられないのは、初春狸御殿(1959)です。市川雷蔵、若尾文子らと出ています。新春お笑いおふざけ映画ではあります。ストーリーなどどうあれ、彼女らがそろってどう出てくるのかが楽しみだけの印象でした。
以前にブログで書いたのですが、ビクターは美人の藤本の写真の出し方が乱れていて、一貫性が感じられず、結果的に百面相だよと指摘したことがあります。藤本は実に素敵な女性ですが、ジャケットも含めて藤本の良いところを写真で押していないと感じたわけです。まさか意図的ではないでしょうが、この点ではジャケットや写真(今でもそうですが、大変少ない)を見るたびに関じます。
松尾和子、藤本二三代、神楽坂浮子の歌については、近年にビクターは「日本の流行歌スターたち」という大型企画でデジタル化再生をして売り出しています。いまでは超レアと思えるレコードを全集としてまとめていて、いつでも楽しめます。
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